先日の記事の続きです。

東京駅にて、脳内戦略会議。

小2の姪、6歳の甥、彼らは電子ゲームの類を一切持っていません。

それはいいことだと思うけど、丸腰で1時間45分は無謀よね・・・。

まずは“武器”をゲットだな。

新幹線改札前の本屋前で、はるえもん突如“気前のいい伯母”に変身～！

「はい、好きな本を一冊ずつ買ってあげる。選んで～」

甥っ子、ゴセイジャーの本に即決。姪っ子は荷物が重いため、諦める。

続いて、キオスクにて

「はい、好きなお菓子と好きなジュースを、一つずつ選んで～」

甥っ子、トッポとコーラ。姪っ子、ポテチとアップルティー。

乗り込んだ車内で、さっそくゴセイジャーの本（付録DVD付き）を開封する甥っ子。

姪っ子は、果敢にも算数の宿題をひろげる。

算数の苦手な姪っ子、１文字書いては、ポテチを１枚口に運ぶ。すぐに飽きて、窓の外を眺めたり寝たり。。。。

ゴセイジャーに没頭していた甥っ子。予想以上に大人しくしていて安堵。・・・と、約30分後。

「あ～、これ字がいっぱいありすぎだな」と、集中の糸がぷっつり切れた。

いやいや、ここまでよくもたせてくれた。ありがとう、ゴセイジャー！

次は、なぞなぞの本で１０分しのぐ。（読みつくしているので、すぐ飽きる）

ここでトイレタイム。

ゴセイジャーの本の迷路のページを探してやると、またしばらく没頭。

しかし、ついに来ました・・・！

「ああああああああああ。つまんないな～。まだつかないのぉ？　あとどれくらい～？」

腕時計を見せて、長い針が１２までと教える。（現在３の位置。あと４５分！）

「えええええ、そんなにぃ～？！　・・・・あ～あ。やっぱり車の方が良かったなぁ。あばれられるもん」

そうきくと、これもいい体験だなぁと思う。なんたって、キミが春から行く「学校」というところは、これと同じ時間座ってなきゃいけないんだよん。

「富士山見えるかな～？」と、窓の外へ意識を向けさせようと試みるも、富士山のふもとに住む甥っ子たちには、今さら新奇刺激でもなく・・・・効果ゼロ。

トッポの空き箱を渡して「これでなんか作ってみれば？」と言ってみても、「はさみがなきゃ、むり！」

座席前の、テーブルの留め具をかちゃかちゃと回して退屈をしのぐ甥っ子。

「それをすると前に座っている人が、うるさくて困るから、やめようね」

と、耳打ちすると、いつになく素直に応じる。さすが男が自分で決めた約束だな。

小さな声で注意するのもポイントです。

「あー、つまんないよー、はるえちゃん。早く着いてよ～」

甥っ子、座席で身をよじり始めました。

さて、そろそろ技を出していきますか。。。

「じゃぁさ、さかさことば、やろうか。　サイのさかさまは？」

「え？　イ・サ」

「かしこぉーい！　じゃ、山のさかさまは？」

「えーと、マ・ヤ」

「おっ、やるねー。次、かめ」

「メ・カ」

「よーし、じゃぁ、次は三つのことばだよ。た・ぬ・き」

「き・た・ぬ？」

おっと、残念。３文字になったら、わからなくなった甥っ子。

そこで指を３本出して、一文字ずつ対応させながら「た」「ぬ」「き」と、もう一度。そして、一緒に再挑戦。

「き・・・・次は？　ぬ・・・・そうそう。で？　た・・・・おっ、難しいけどできたじゃーん！」

スモールステップで、達成感を持たせつつ、その子に合った課題（ちょっと頑張ったらできそうだと当人が思えるぐらい）を与えること。そして、方略を示して、背中を押して、できたところですかさずほめること。と、まぁ、このあたりは、心得ております。（しりとりでも、古今東西ゲームでも、いろいろ応用可）

そうしたら、ほら、

「次は？」　甥っ子、やる気に火がつきました。

1つ2つ問題を出してあげた後、甥っ子、思いついてゴセイジャーの本を再び開き、書かれていることばを次から次へと逆さ読み。いいねぇ。自ら学ぶ姿勢は素晴らしい。

一方、宿題に酔ってしまった姪っ子と、寝不足の私は、再び居眠りタイム。

な～んて、もちろん安眠が待っているわけがなく。。。。（→つづく）

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