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「大学センター試験 発達障害の受験生わずか95人」の報道に思うこと

昨年10月に、センター試験で発達障害に配慮する措置が始まる、という話題について書きましたが、(記事は→ こちら

で、今年のセンター試験はどうだったかというと、こんな報道が。

→ 「発達障害障害の受験生わずか95人」(中国新聞)

記事中、竹田契一先生のコメントでは、周知不足と(高校側の)認識不足が挙げられていますが、

やっぱりというか、嬉しくない予想が当たってしまった感があります。

先日の高校同窓会で会った同級生に、高校の先生をやっている人がいて、彼の話では、自分が受け持ったバリバリの自閉くん、勉強はめちゃくちゃできて、名大にストレートで合格したという話をしてくれました。そういう生徒の場合は、センター試験での配慮よりむしろ、入った後の大学での支援の方が必要になるでしょう。

ただ、この件でうかがえる問題は、そういうタイプではない発達障害のある生徒の多くが、大学受験よりももっと前の段階、つまり中学、高校で、学習面で取りこぼされてしまっているということ。

言い換えるなら、小学校→中学校→高校と、つまり個々のニーズに対する適切な支援(配慮と指導)の体制が十分にとられず学習に躓いてしまったLDやADHDの子どもたちに対して、

センター試験の時点で、「さあ、配慮しますよ」といわれても遅いわけですから

10月の記事に書いたこととの繰り返しになってしまいますが、中学・高校の先生方の認識が重要だと考えます。

もう一つ、このセンター試験の措置が、時間延長・別室受験・拡大文字の問題配布に限定されている点も、ぜひ改善していただきたいです。これだけでは多様な学習上の困難に十分に対応しきれません。

センター試験にパソコンとか、iPadとか導入すればいいのに、と本気で思っています。技術的には可能ですよね?

そしたらマークシート塗りつぶす作業が困難であろうあの子も、問題文の読み上げが必要なあの子も、時間延長なんかしたらもっと集中力維持が難しくなるあの子も、きっと実力が発揮できる。

これ、特別な配慮っていうより、UDですよね。

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