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真夏の夜の記憶~教材研究が物を言うんだよなぁ

とっぷり日の暮れた公園の野外ステージ上で、立ち尽くす級友の目から、ポロっとこぼれた涙。「もう、できない」

そんな彼女を私は、中央の観客席で、ただ黙って待つしかなかった。

ただならぬ空気。他のクラスメートが心配そうに、「ねぇ、どうするの・・・?」って耳打ちしてきたけれど、私は、「シュウが自分で立ち直るしかないから」と突き放すように言っただけ。

今から遡ること20年。高校生最後の学校祭、わがクラスの出し物は、演劇「真夏の夜の夢」。台本・監督は、私。シェイクスピアが真っ青になって怒りそうなほど、大胆にセリフをシンプル化♪

いたずらな妖精パック役に、小柄で陽気で活発でチャーミングな彼女は適任中の適任で、彼女の演技が舞台を俄然華やかにしていた。

でも最後のリハーサルで、どうしても納得できないシーンがあった。パック一人が舞台に立ち、観客に語りかけるセリフ。負けず嫌いの彼女は、私の注文に怒ったり文句を言ったりすることは一度もなかったけれど、何度も何度も、やり直しをするうちに辺りは夕闇に包まれ、彼女はついに、動けなくなった。どう演じていいのか分からなくなったのだと思う。

これ、何かにつけてよみがえる私の「青春のひとコマ」です。その記憶が今日も呼び戻されたのは、ほかでもなく・・・・

来週のワークショップのリハーサルをしたから。

春休みは、私自身が進行役を務めたけれど、今回は裏方に回っています。後輩たちによる進行を見て、いわば“監督”である私は、とても納得がいかない場面が2つ、3つ・・・・

帰り際「大丈夫かな」ポロっと不安をこぼしたら、年上のスタッフに「あとは一人ひとりが、それぞれの活動が“何を狙っているか”を自分の中に落とし込むしかない。伝えるべきことがわかっていれば、表面的な段取りを間違えたって、その場でやりなおせばいいだけだから」と言われました。

そっか。そうなんだよなぁ。

前回と今回、内容は全く同じ。彼らは前回もサポート役でその場にいたんだし、打ち合わせを重ね、各自ビデオも見て段取りもしっかり確認しています。

だけど、たぶん今の時点では、そこまででいっぱいいっぱいで、「ここで子どもたちに何を気付かせたいのか」とか、「このワークの面白さはどこにあるか」といった部分まで消化しきれていなかったんだ。喩えるなら、台本のセリフを覚えるのに精いっぱいで、その台本が伝えようとしていることを理解しきれていない・・・・そんな感じでしょうか。

逆にいえば、台本をきちんと消化しきれたら、あとはそれぞれの個性を打ち出したキャラクターを思い思いに演じれば、きっともっと良いものになるし、アドリブだって全然かまわない。

あぁ、授業もそうですよねぇ。

指導書通りにこなしただけの授業や、先輩の表面的な手法だけコピーした授業は、うまくいかない。でも、教材研究をきっちりして、内容を自分のものにできているときは、子どもたちの反応が予定通りでなくたって、最終的には落とすところに落とせる。(学校の授業でも、私たちの個別学習指導でも、一緒です)

もちろん経験、場数も物を言うけれど、若い教師は若い教師なりの新鮮さで、ベテランはベテランの味わい深さで、それぞれの「面白い授業」にできるっていうところも、お芝居と似ているかもしれません。

さて、ワークショップまで猶予は4日。本番までに、どこまで挽回できるかな?

でも実はあまり心配していません。

あの日、「本番はちゃんとやれるから」と私に言いきった彼女。

その言葉通り、本番の妖精パックは、すばらしかった。

うちのスタッフも、本番はちゃんとやれますから。

毎日ともに仕事をしている仲間として、信頼して任せるのみです。

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