親が怠慢なせいではない~たとえばLDっ子の場合~|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

お問い合わせ

電話番号

電話番号

ブログブログ
  • HOME
  • ブログ
  • 親が怠慢なせいではない~たとえばLDっ子の場合~

新しい記事

親が怠慢なせいではない~たとえばLDっ子の場合~

(「親のせいではない」シリーズは、こちらから順に続いています。)

もう先が見えてきたかもしれませんが、こんどは学習面に困難を示すお子さんたちの話に触れましょう。

以前(ドロップアウトの構図1~)、LDっ子たちが「やる気のない子」というレッテルを貼られがちだと書きました。

授業中、課題に取り組まない。宿題をやってこない。いつまで経っても字が書けるようにならないとか、簡単な計算ができるようにならないなどの基礎学力の定着が芳しくない。・・・・そんな子たちを受け持った先生から、必ずと言っていいほど出る言葉が「家庭でのご協力」。

他の子たちは、ちゃんとできてる→先生は、ちゃんと教えた→できない子は、ご家庭でフォローしていただくしかないと・・・という論法になってしまうわけですが、それって親にとっては、ある意味めちゃめちゃ無理を押し付けられているようなものです。

勉強ができない子や宿題をやってこない子などは、しばしば「親がやらせていない」「親が子どもの学習習慣をつけさせていない」「管理が行き届いていない」と思われがちです。

でもね、そもそも彼らは、学習において努力に比例した成果を出せずにいる子たちなのです。学校でできなかったことが、家で簡単にできるわけではありません。もし、「これができなかったから家でやってきて」と、何のフォローもなしに「家庭でのご協力」任せにして持ち帰らせ、ちゃんとやってきたとしたら、そこには親子の血の滲むような奮闘があったに違いありません。

また例によって甥っ子姪っ子を引き合いに出すことにします。

甥っ子(2さい)器用にはさみ(それも大人用!)で折り紙を切っているのを見たとき、姪っ子(4さい)が、「奴さん」を(途中までだったけど)折っているのを見たとき、私は驚愕しました。「こうするのよ」と教えれば、すぐにそれを真似して自分のものにできる子どもたち・・・・なんてラクなんだ! 

私の基準がずれていると言えば、ずれているのかもしれません。

私が仕事で出会う子どもたちは、親御さんがどうにもこうにも困ってやってくるケースが多いのです。ただでさえ、親子で宿題や勉強をするのは難しいことです。そのうえ、教えても教えても分からない、できない、読めるようにならない、書けるようにならない・・・そんな子たちですから、家庭学習は思うように運びません。モチベーションが下がれば子どもは学習に拒否反応さえ示すようになりますし、そうすれば、やらせようとする親とのバトルになります。子どもがやる気を喪失するのと同様、親だって投げ出してしまうこともあります。

親がやらせなかった、というよりも、こういう状況が積もり積もって、親が子どもに「勉強させる」のが困難な状況に追い込まれてしまうのです。

学校と家庭の連携は、大切です。

でも、「学校でできていないから家で何とかしてください」と言うだけでは、本当の意味の連携にはなりません。そのことをまず先生に理解していただくのが、悪循環を断つ第一歩かなと思います。

じゃ、どうすればいいのか具体的に書け!と、またご指摘を受けるかもしれませんが、それは追々、ご一緒に考えていきましょう。

★この記事を面白いと思った方、当ブログを応援してくださる方は、

にほんブログ村 教育ブログへ本日も1クリックをよろしくお願いします。

【にほんブログ村 教育ブログ】へリンクし、人気ランキングの1票となります。

*当ブログ上の情報およびコンテンツの著作権は全て筆者に帰属します。
*トラックバックは歓迎♪

アーカイブ

アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ