聴覚過敏のお話:苦手をHELP大作戦➀|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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聴覚過敏のお話:苦手をHELP大作戦➀

今回は、聴覚過敏のお話を。

工事の音や掃除機の音など、「急な大きな音」を嫌がるお子さんや、大勢の人の話し声や様々な雑音が聞こえる場所だと落ち着かなくなるお子さんは珍しくありません。音楽の授業中に耳をふさぐ子が、先生が「ちゃんと聴きなさい!」と注意されたというエピソードもありました。

私たちの脳は非常に繊細な調節機能があって、聞くべき音を選択し、聞く必要のない音はスルーしています。これは「選択的注意」と言われるもので、騒がしい居酒屋の中でも仲間との会話に参加できたり、雑踏の中で緊急の放送がかかれば耳を澄ますのも、この働きです。

体調や疲れ具合によっては、それが難しい時もあることは、誰しも経験があるのではないでしょうか。実は、もともとこの調整機能がうまく働かない人たちがいます。彼らは過剰に「うるさい」と感じたり、聞くべき音に集中しづらいため音にストレスに感じやすく、そうしたネガティブな体験が「大きな音は怖い」「うるさいところは嫌い」という気持ちを増幅させます。

「耳ふさぎ」は、本能的に「耳に入ってくる音のボリュームを下げよう」とする動作ですし、音がよく聞こえるように手をおわん型にして耳に当てるのは、動物が耳をピンと立てて音の方向に向けるのと同じでしょう。人間は耳を自由自在に閉じたり動かしたりできない代わりに手を使って調整しているのですから、叱ったり、無理やりやめさせたりはしないでくださいね。

ただ、手で耳ふさいでいると、他のことに手が使えなくなるという難点があります。そこで、耳栓やイヤマフ、ノイズキャンセラーなどが便利なわけです。こうしたグッズは色々なタイプが出ていますので、自分に合ったものを見つけられると良いですね。

 

 

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