「切り替えの悪い子」をサポートする:苦手をHELP!大作戦➁|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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「切り替えの悪い子」をサポートする:苦手をHELP!大作戦➁

今回は、お子さんの「切り替えが悪い」というお悩みについてです。アンダンテでご相談いただく話題のトップ3に間違いなく君臨するテーマです。

「切り替えの悪さ」には、主に「行動の切り替え」(ある活動から次の活動にすぐに移れない。活動を終わらせられない・始められない)と「気持ちの切り替え」(怒ったり泣いたりが、なかなか収まらないなど)の2つの面がありますが、前者に絞って考えてみたいと思います。
さて、ちょっと想像してみてください。あなたがカラオケで大好きな曲を気持ちよく歌っている真っ最中、他の人に途中でブチっと演奏を止められたら、どんな気もちになるでしょうか? とても不愉快で、腹立たしいですよね?
同様のことがお子さんの頭の中で起きていると考えると、対処しやすいのではないでしょうか? 曲を最後まで歌いきれば気持ちよく終われるのと同じように、子どもが活動を切り替えやすくするには「終わった!」という感覚を持たせる必要があります。そのために、まずは、始める前に「〇回で終わりにしようね」と話すなど、終わりを明確にしておきます。

そして、地味ながら大事なポイントは「始めと終わりを分かりやすくする」こと。歌に前奏と後奏があるように、活動の初めや終わりが意識しやすくする工夫をしてみましょう。たとえば、授業の初めと終わりの挨拶や準備などの「ルーティン」もその一つですし、年齢の低い場合は、幼稚園や保育園で活動と活動の合間に歌や手遊びをはさむのも同じ狙いです。いきなり中断されたという感覚を持たないよう、「お片付けの時間まであと5分です」といった予告をするのも有効です。

また、お子さん自身の切り替える力を育むステップとして「自分で決めさせる」ことも重要です。私がかつて担当していたお子さんは、来室時に待合席でマンガを読むのが楽しみだったのですが、授業の開始時間になっても読むのをやめられませんでした。そこで、「このページまで読んだら終わり」と決めてそこにしおりを挟む、マンガを読む時間を自分でタイマーセットする、の2つを、毎回自分でやってもらいました。初めのうちはスタッフの声掛けが必要でしたが、徐々に自分からマンガを閉じることができるようになり、その都度褒めるというのを繰り返すうち1年もかからずに自分で決められた時間で切り替えられるようになりました。

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