「遊び」を通して「学ぶ力」が育まれる|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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「遊び」を通して「学ぶ力」が育まれる

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長期間更新できず、すみません。
10月末に親子でインフルエンザに罹り1週間休み、押しまくりの仕事の山を片付けている間にLD学会があり、わーっと11月が過ぎ、気づけば年の瀬目前です。
そうそう。「学ぶ」力を育むには、「遊び」が大切だってことを話そうとしていたところでしたね。
何事であれ、「学ぶ」には、学ぼう!学びたい!という意欲(モチベーション)が大きなカギを握っています。学ぶ意欲が高いと、少しの働きかけでも「やってみる!」と自主的に取り組めたり、新しい情報を自分の知識と関連付けて主体的に学習を広げていけたりします。
さて、こういう「学習意欲」って、何歳ぐらいから芽生えるのだと思いますか?
実は、生まれてすぐから、学びの“モト”は育ち始めているのですって。
たとえば、まだ寝返りもできないくらいの小さな赤ちゃんでさえ、ゆらゆらと回っているメリーの方をじっと見ていたり、ママが鳴らしたガラガラの音に、ふっと顔を向けたりします。「あれ、なんだろう?」という興味を示しているんですね。そして、「ゆらゆらしてるねー」「おもしろいねー」「あれ?何かな?」と語りかけられる言葉や時間の中に、外界のいろんなことを教えられたり共有したりする親しい人との関係性があります。
やがて「これなんだろう?」を自分の確かめるべく、赤ちゃんは握ったり舐めたり・・・全感覚でそれを知ろうとします。そして、振ったり、投げたり、押したり・・・音がした! 転がった、落ちた! そのおもちゃ自体の反応も面白いし、「こうしたら、どうなる?」という新たな興味もわきます。さらに、何かアクションを起こせば「すごいねー」「できたねー」と褒められるのも、なんとも言えず心地よいことでしょう。
こんな小さな瞬間瞬間の中に、人は興味を持ったモノの正体を自らの感覚で理解した時の面白さや、何かを成し遂げた時の達成感や大好きな人に褒められる体験があります。そして、成長とともに、あれがほしい、こうしたい、自分でやりたい! という意思が出てきて、またそれを成し遂げることで「自分はできた」という自信を育んでいく。。。その積み重ねが学ぶことの喜びを知ることにつながるんですね。
もちろん、学習意欲はいろんな要因が絡んでいますので、一概に遊び体験の多い・少ないだけでそれが決定づけられるわけではありません。
ただ、敢えてここで、遊びの大切さに注目したいのは、意外とこういう発達の知識について知らない親御さんも多いんじゃないかなと思ったからです。パパママ学級だって、母乳や沐浴のことは教えてくれるけど、子どもの心の発達とか、遊び方なんて教えてくれないですものね。
また、幼児教育がどんどん低年齢化していて、ベビー向けの“お教室”もある時代です。さらには、就学後の学習への不安から、早め早めに学校の学習を先取りしておかなくてはという焦りを感じている親御さんもいるようです。でも、目先の「お勉強」ばかりを追いかけてしまうと、大事な子どもの「遊ぶ」時間が知らず知らず奪われてしまいかねません。
そもそも子どもの遊びって、散らかされるし、汚されるし、壊されるし、大人にしてみれば何かと面倒に思うものですが、
でも、古今東西の「遊び」の中にはとっても大事な「学ぶ力」を育む“モト”がたっぷり含まれていること、ぜひ心に留めておいてください。
※ところで、ここで書いた「遊び」や「おもちゃ」には、テレビやDVD視聴および各種電子ゲームの類は含まれません。こうしたメディア視聴や電子ゲームは、発達を促す遊びやおもちゃとはまた異質なものであることも、注意が必要な点かと思います。

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