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分かるように教えないと、伝わりませんね。

中学の特別支援学級に通うAくんには、最近個別学習指導で作文を教えています。

先日、Aくんが自分から、「昨日学校で書いた作文と同じテーマで書きたい」というので、わけを聞いてみたら

学校で先生に「厳しく指導された」作文に、もう一度挑戦したいのだと言います。

カレーの作り方の手順を説明する文を書いたらしいのですが、料理は彼の得意分野。

どこが悪いと指摘されたのか聞いたところ

「くどい」「甘い」

と先生に言われ、書き直しになったそうです。

なんかアメリカのケーキみたいですが、

だからどうしろと?

「金子先生、どうしたら、くどくない文になるの?」と、Aくんが聞いてきます。

そうだよね。もっと具体的に言ってくれないと分からないよね。

「くどい」と言われたのは、どんな文だったの?

「『ニンジンを切って、ジャガイモを切って、玉ねぎを切って・・・・・』って書いた」

あー、そういうことか。

自閉っ子のAくんは、体験や出来事を映像的に記憶していて、文章を書くときは頭の中でビデオを再生するように思い出しています。だから、話すときも書くときも、、したこと・起こったことを順に羅列してしまう傾向があるのです。(昔は遠足の作文を書かせたら、朝起きたところからスタートしていたっけ。これでもたいぶ要領よく書けるようになってきたんですけど)

脳裏で再生される映像をそのまま言語化する結果、「~して、~して、~して、・・・」とか「~したり、~したり、~したり・・・・」という文になってしまう。それを「くどい」と言われれば確かに否めませんが、彼には「くどい文」と言われても意味が伝わらないのです。

それにしても、「内容が甘い」っていうのはどういうことですか? これは私も意味がわかりません。当然、Aくんに「それ、どういうこと?」と聞いても首をかしげるばかり。「じゃぁ、どういう風に書いたら甘くならないわけ?」とぼやいたら、Aくん、ぽつりと

「にがく書く」

そうなるわなぁ。字義どおりですから、彼らの理解は。

だいたい、作文を「これじゃ甘いよ」なんて、ケチをつけただけで、なんの助言にも指導にもなってないじゃないかと、一人ぶつぶつ言ってたんですが (Aくん、しゃべっちゃうだろうな。金子がこう言ってたって、先生に ^ ^;;)

先生には先生なりの、教えたいことがあったのでしょう。

でも、やっぱり、彼らに分かるように伝えてあげてほしいものです。

ちなみに、私からは、次のように助言しておきました。(「くどい」「甘い」を私なりに解釈して、ですが)

  • 同じカテゴリーのものは一つの言葉でまとめよう。

    例)にんじんを切って、ジャガイモを切って、玉ねぎを切って  → 野菜を切って

  • 「~して、~して・・・」とだらだら続けるのではなく、一つの文は短くして、文と文を“つなぎ言葉(接続詞)”でつなぐといいよ。  

    例)野菜を切ります。それから、肉を炒めます。

先生、これであってますか?

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引越し以来、いろんなものが行方不明中で、ちょっと困ったものです。

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