名古屋出張報告②~時間が取れなかった質問の答えも兼ねて。|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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名古屋出張報告②~時間が取れなかった質問の答えも兼ねて。

5月26日の夕方は、東海市教員研修センターにて研修。勤務外の時間だというのに、60人もの先生にご参加いただきました。

そして、翌27日は、尾張地区の特別支援教育研究協議会の総会での講演という、ずいぶんと身に余る大役をいただきまして、本当に私で良かったのかしらと恐縮しています。

とにもかくにも、故郷愛知で種まきができることは、嬉しく思います。

東海市の研修は、時間がおしてしまって、質問をお受けできませんでした。送っていただいたアンケートに、いくつか質問がありましたので、この場を借りて、お返事を書かせていただきます。

自閉の子に対し、人の輪に入れてもすぐ一人になりたがり、人とのコミュニケーションを取ろうとしない子に、人の輪に入れるようにするにはどうしたらいいか?

⇒う~ん。たぶんそれは・・・・その子の最も苦手な場面に放り込んで、最も苦手なことを要求しているのではないかという気がします。

歌の苦手な人に、無理やり「みんなでカラオケ行こみゃぁ!」って誘って、無理やりマイク持たせて「おまえも歌やーて」って言うような(笑)

歌が好きで、歌が上手い人には、みんなでカラオケに行くということは楽しくて素敵なことかもしれないけど、たぶん苦手な人なら、行きたくないし、マイク回さないでほしいと思うに違いないと思うんです。

だから、その「人の輪に入れる」というのは、何のために必要なのかなぁ・・・と考えてしまう私は、ちょっと回答に困っていますが、

たとえば、コミュニケーションが必要な場面なら、視覚的な情報を併用するとか、わかりやすい表現で伝える、やりとりのひな型を示すなどの支援、

どうしても「みんなで」やらなければいけないことならば、役割分担を明確にして、すべきことを見える形で示すなどの支援など、

指導や活動の目的にあわせて、必要な手立てをとっていただければと思います。

Bくんへの誉め言葉とスキンシップと言われましたが、どこまでのスキンシップならOKでしょうか?

⇒これは、研修の中でご紹介した、初めはなかなか活動に乗れず、スタッフや周りの子に乱暴な言葉を言っていた子の話のことですね。

えっと、もちろん抱きしめたり、チューしたりはしていません(笑) 

感覚過敏な子もいるので、突然触れられるのが嫌な子もいますので、要注意です。

ご質問の意図が、問題の有る無しのことなのか、子どもの特性のことなのかわからないので、ちゃんとお答えになっていないかもしれませんが・・・

とりあえずBくんのケースに関しては、私が“スキンシップ”と言ったのは、いいことを言ってくれたときに「そっかー、ありがとう!」って肩をポンと軽く叩いたり、はじめてみんなの前で発表することに挑戦したときに「がんばったねー!」って頭をくしゃくしゃっと撫でたり、その程度のことです。とにかく自尊感情が低く、注意されたり怒られたりする場面が多い彼にとって、「私はキミのことが好きなんだよ」というメッセージを伝えることと、信頼関係を作ることがしたかった、ということです。

でもこういうのって、一律にマニュアル化できるものでもないし、それこそ私たち一人一人のソーシャルセンスが問われますね。

悪口を先に覚え、すぐに使うダウン症の子へは、どのように対応すればよいのか。

⇒あは、目に浮かぶようです。自閉っ子と違って、人と関わるのが大好きな子が多いですよね。

なんで悪口をすぐ使うかって・・・たぶん、まわりがと~っても反応してくれるからじゃないかなぁと思います。(たとえ、「そんな言葉言っちゃだめでしょ」と叱られるとか、「あー、いけないんだ!」と非難されるなどの反応でも、きっと彼らは嬉しいんだろうなぁ)

もっともっと、良い形でのかかわりが増えていったり、別の望ましい形で目立ったり自分をアピールできることが増えていけば、自ずとそちらに切り替わるんじゃないでしょうか。そのためにも、ポジティブなかかわりや望ましい行動で評価(反応)を得られる場面を、意図的にいっぱい作るようにする支援をしたいですね。

以上、会場でやり取りできていたら、もう少しご質問の主旨を確かめながら回答を模索できたと思うのですが、申し訳ありません。

ご参考になれば幸いです。

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今回の名古屋めし2。110527_174451_ed

矢場とんの味噌カツ♪ (写真は味噌ヒレカツ)。

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