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地震の影響を受けての今後の方針~今、何ができるか、何をすべきか

3月11日に起きた東日本大震災、私たちも少なからずの影響を受けていますが、それ以上に、津波等による未曽有の被害の報道を見るにつけを、胸がつぶれる思いです。被災された方々の方々には心よりお見舞い申し上げます。一刻も早い救助と支援の手が届くようお祈りするとともに、自分にできることは何かと自問しています。

アンダンテは、地震発生当日から3日間、全ての授業を臨時休校にしました。定休日の今日をはさんで、明日には再開できるかという希望を持っていましたが、福島原発の事故を受けての計画停電の地域に該当していることを確認、二転三転する報道とにらみ合いながら、明日も休講をやむなく判断しました。

誰も経験したことのない事態の中で様々な判断を下していく難しさを感じているのは、もちろん私だけではないのでしょうが、毎日ギリギリまで悩み、休講の連絡をするのは本当に残念です。とくに「振替をしてもらえるのですか?」と保護者の方に問われると、つらいです。通常でも空きゴマが少なく授業の振り替えが難しいのに、現時点で既に50人を越える生徒さんの授業をキャンセルしており、どう考えても無理な状況です。

一方で、授業をできないということは、我々にとって「仕事がなくなる」ということで、これはアンダンテの運営にもスタッフの生活にも大きな打撃となります。

こうしたことを考えると、休講は最も避けたい措置で、これまで台風でも大雪でも、授業を中止したことはなかったのです。でも今回ばかりは、余震の恐れや停電による混乱を想像したとき、生徒さんの安全を守るためにはいたしかたありません。

幸い、ほとんどの親御さんが、中止の連絡に「こういう時ですから、しかたないですね」と納得していただき、逆にこちらをねぎらってくださいました。

当面こんな日々が続きそうですが、いろいろ大変なのはみなさん同じですし、被災された方々の置かれている状況を考えれば、もっともっと引き受けるべき苦労があってもいいのだろうと思います。

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95年の阪神淡路大震災の時、私はたまたま朝日新聞社でチャリティー美術展の準備のアルバイトをしていたのですが、急きょ義援金受付窓口の応援にまわされました。仲間の多くが現地にボランティアに駆け付けたのに加われなかった私は、自分なりの協力になればというつもりで一生懸命対応していました。

そんななか、、一人の小学生から、もらったばかりのお年玉をそっくりそのまま渡されました。子どもには大きな額だったので「自分の分、とっておかなくていいの?」と思わずきいたら、「全部被害にあった人にあげてください」とのこと。涙が出ました。

10歳になるかならないかの男の子に、ゲームや玩具を買うよりも、地震に遭って困っている人に使ってもらおうと考えつく想像力と、人を思う気持ちを行動に移す強さを教えられました。そして、そんな温かい心を持ったお子さんを育てられたご両親への敬意も。

連日、戸惑うことばかりで右往左往していますが、あの小学生のことを思い出し、目先の損得勘定にとらわれたり、多少の不便さに弱音を吐くのはやめようという気になりました。

さらに、阪神の「その後」を思い起こすと、これから次々と、別の大変さがやってくることも予想できます。たとえば経済への打撃や心の回復・・・。

復興への道のりは長いけれど、一人ひとりが痛みを分け合い、力を持ち寄り支え合えば、きっと日本は乗り越えられるということを、子どもたちに伝えることも、大事な「授業」だと信じます。

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*生徒さんの安全を確保すること

*スタッフの生活をできる限り守ること

*日本人の一人として、いま何を優先すべきかを考えること

以上3つを念頭に、当面は判断・行動していこうと思います。

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