よい個別の指導計画、まずい個別の指導計画(1)|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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よい個別の指導計画、まずい個別の指導計画(1)

5年近く、いつも自宅で待っていて、1日たりとも触れない日はなかった“彼”が、

私が原稿の仕事が立て込んでいるというのを言い訳に

ちょいちょい“松下クン”を連れ歩くようになったころから、機嫌を損ね始め

しだいに、突然切れるようになりました。

あれやこれやと修復を試みましたが、どうにもならず、

思い切ってゼロに戻して再出発をはかったものの、2日後には、またブチっ。

やはり壊れたものはもう駄目なんですね。

あきらめて、さよならすることにしました。

バイバイ、バイオくん(もちろんSONY製)。

(だって、修理費用平均45,000円だって言われたんですもの)

というわけで、今夜は“松下クン”でブログ更新です。

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くだらない話はともかく、今日は「個別の指導計画」について。

特別支援教育も3年目、ぼちぼち個別の指導計画を作成している学校も増えてきましたね。

先生方にとってはまだ慣れない作業でしょうから、

作成を試みているだけでも大前進なのですが

ときどき、気になることがあります。

ひとつは、

「(児童の)実態」と「目標」だけはいっぱい記入されているのに「手立て」がない(項目自体がない、あってもほとんど記入がない。もしくは「声掛けをする」「その都度注意する」といった類の記入、など)ものをしばしば目にするんです。

極端な例で言うと、

実態: 整理整頓ができない。学習の準備ができない。忘れ物が多い。持ち物の管理ができない。

目標: 自分の身辺整理を自分でできるようにする。

というような感じ。

これでは、個別の指導計画というより、まるで子どもへの要望書みたい。

個別の指導計画で大切なのは、「なぜwhy」と「どうやってhow」です。

実態は「○○ができない」という否定形で書いて済ますのではなく、さまざまな場面での情報収集と考えてもらえればと思います。そして、その背景にあるその子の苦手はなんだろう?と探らなければ、目標も手立ても決められません。

たとえば片付けができないとしたら、それはなぜ? 視覚的な記憶が弱くて片付ける場所を覚えられない? 実行機能の弱さ? それとも不器用さのせいかも? 集めた情報から見当を付けるために、そのために校内委員会や、巡回相談という場で話し合うわけです。

そして、見当をつけた「つまずきの理由」=背景にある苦手をふまえて、達成可能な目標を段階的に設定し、どのような手立てを用いてそれを可能にするかを検討します。

「どこに、何をしまうのかがわからない、覚えられない」のだとしたら「しまう場所に色(or絵)つきのラベルを付ける」という手立てを用いて「使った学習用具(教科書・ノート・文具類)を所定の位置にしまうことができるようになる」おく

「実行機能の弱さ」から物の管理や学習用具の準備ができないのかもしれないなら、「各教科ごとの使う物のリストと、準備片付けの手順表」を手立てとして、「授業が始まるときに必要なものを準備できる」という目標をおいてみる。

「不器用で、物の扱いが苦手」なのだとしたら、「大きめの箱、開閉の簡単な入れ物」にして、「学習後、使ったものを自分でしまえる」という目標にするとか。

そんなふうに、理由に基づいた手立てを考え、それを共通理解や継続した支援に役立てるためにしっかりと記入されている・・・・それが理想的な個別の指導計画だと思います。

気になることのもう一つは、目標の設定と振り返りのしかたについてなんですが、

それはまた今度書くことにします。

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尻切れトンボですみません。今週ずっと風邪引きで、体も頭もエンスト気味です。夜更かししないようこの辺で寝ます。よかったら、おやすみなさいのクリックを。。。

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