涙のあとに・・・|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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涙のあとに・・・

今だから書ける話なんですが、

1学期のある学校での巡回相談のとき、先生を泣かしてしまいました。

私よりもずっと若い、かわいらしい、お人形さんのような女性の先生で、

転任していらしたばかりで、もともとちょっと大変だったクラスを受け持って、

日々しんどい思いをされているであろうことは、想像に難くなかったのです。

そのクラスには、気がかりな子として2人の名前が挙がっていました。

2人にどう対応していくか、という話し合いの中で、私は

「それ以前の問題」と言い切り、

「まずはクラスを立て直してください」というのを、次回までの目標に置いたのです。

その子たちが、授業中でも、しゃべるわ、立ち歩くわ、他の子にちょっかい出すわで困っているのは確かなのですが、既にクラス全体が落ち着きが無く、常に私語でざわつき、先生の指示が通らない、そういう状態でした。

私が担任の先生に指摘、助言したのは

・子どもたちが、ざわついているときに、怒鳴って指示を出すのはやめましょう。先生自身が「話を聴いてもらうには大声を出す」という悪いモデルになってしまっています。まずは、いったん静かになるのを待ち、子どもたちが先生に注目したときに、静かに指示を出すようにしてください。

・先生さっき「○○くん、それ、しまいなさい」と注意するだけで、結果的にしまわせていないまま、その場を離れてしまいました。注意しても、実際にやめさせていなければ、先生の指示や注意を無視していいんだということに結果的になってしまいます。「しまいなさい」と注意したなら、しまうまで見届けて、「OK、しまったね」とサインを出す、という形にしないと。

・することが無い時間、ただ話を聞いているだけの時間が続くと、(気がかりな)AくんやBくんが関係の無いことを始める隙を与えてしまいます。授業の中に、活動や動く時間をもっと盛り込んで。

などなどと、話しているうちに、

すぅーっと、先生の眼から涙が・・・・。

しまった、やっちゃった。

そりゃそうですよね。先生毎日必死でがんばっているのに、これじゃぁ、助言じゃなくてダメ出し。

しかも、初対面で、部外者の、私。

しかも、しかも、そこには、校長先生やコーディネーターの先生なども同席していて。

なんてデリカシーが無いんだろう、私って。

「すごくよくわかりました。次回までに、がんばってみます」

と、その先生は、気丈にもそう言ったのですが、帰り道、後味悪かったこと・・・・。

どうしよう、あの先生がつぶれたら、私のせいかも。

* * *

ところが、先日、

その学校の2回目の巡回相談日があり、同じクラスを見てびっくり!

教室は見違えるほど落ち着き、授業は活発で、子どもたちは先生が話すときはちゃんと顔を向けています。

ターゲットの2人は、相変わらずではありますが、それに周りの子が巻き込まれないし、彼らの余計なおしゃべりも、いちおう授業と関係のある内容ではある、つまり、いちおうは「何をすべき時間か」というのを理解し参加しているわけです。

先生は、6月の話し合いのときの指摘を、一つ一つ、きっちり改善していました。

華奢で一見か弱そうなあの先生の、どこにそんな根性があったのか。

もちろん、問題が全てなくなったわけではありませんが、

これだけクラス全体が安定すると、おのずと、次の段階、つまり、

それでも安定しない2人にどんな支援をしていくか、

という、個別の話に入っていけます。

「子どもを変える前に、先生が変わる」

「特別支援は、まずは学級作りから」

などと、現場で言うと、反感の目を感じることもあるのですが

やっぱりそうなんだ、と

この先生、このクラスの変化を見て、改めて確信することができました。

ありがとうございます。

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