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そんなこと、どうでもいいじゃない。・・・・つまり「どっちも、いい」んです。
「よく効くキンチョールとよく飛ぶキンチョールジェット、どっちをえらんだらええんや・・・」と悩む遊び人風の豊川悦司に、「そんなこと、どうでもいいじゃない」と、妙な腰の動きをしながらけだるく言うダンスの先生。
今年のキンチョーCMは、私の中ではここ一番のヒットで
http://www.kincho.co.jp/cm/html/2009/kinchol_doudemo/
なにかにつけて、心の中で「そんなこと、どうでもいいじゃない」とつぶやいているのですが、
あの腰の動きがどうしても真似できないのが悩みです。
まぁそれこそ、そんなこと、どうでもいいんですが。
さて、昨日は筑波大学付属小学校を会場に、<国語授業ユニバーサルデザイン研究会>第3回月例会というのがあり、これは面白そうだと思って無理やり時間をあけて行ってまいりました。
じっさい、なかなか面白い試みをしていらっしゃって、ディスレクシアの南雲さんをお招きして模擬授業に参加してもらい、ご意見をもらうというのが今回の目玉。
講師の先生が、まずは指導書どおりの授業をする。参加者は全員、小学2年生になったつもり。その授業のわかりにくい点などを挙げる。
次に、講師の先生が、クラスに発達障害の子がいることを前提としたUDな授業をする。
そのあと、参加者で「授業のわかりやすかったところ」「発達障害の子に対しての配慮」についてグループ討論するというもの。
こういう試み、どんどん先生方にやってもらいたいと思います。
ところで、
終わりのほうで
「一人の子にあわせて授業を作れるわけではないのだから、場合によっては個別に配慮することも必要」(たとえば、板書を写すのは大変だから手元においてあげるとか、短期記憶の苦手な子のためにカードを用意してあげるなど)
というスタンスと
「その子一人だけに特別な配慮をすることがUDではない。特別扱いをするのではなく、全ての子のためになる配慮をする」
というスタンスのちがい・・・・(かなり粗い説明ですみません)がチラッと話題に上がっていました。
じつは、最近よく聞くんです。
支援の必要な子にあわせて全体の授業をつくるのか、
全体の授業のなかでその子に必要な支援をするのか、という議論。
きいていると、私の頭の中で、キンチョーのCMがまわり始めます。
「そんなこと、どうだっていいじゃない・・・」
その場で口に出したら怒られそうだから、心の中で留めていますが。
もちろん、どうでもいいという意味じゃないです。
あのキンチョーのCMにこめられているのは、キンチョールかキンチョールジェットか、どっちが良いなんていうことにそんなに頭を悩ませなくても、「どっちでもいい」すなわち「どっちも、良いんだから、どっちも使いなさいよ」というメッセージですよね?
同じです。
どっちも大切な考え方だし、ケースバイケースで使い分ければいいのではないでしょうか。
もし「Aくんは、個別の配慮を“特別扱いされるのはいやだ”といっていやがる」
ということがあれば、それはやめてあげたほうがいい。けど、だからといって個別の配慮は全ての子にとってマイナスかというと、それは違います。必要な配慮や手立てをとらずに、何もしないほうがもっと問題なわけですし。特別扱いを嫌がるのは、特別扱いをネガティブにうけとる土壌があるともいえますから、その“環境”を変える必要もあると思います。
一人の子のために全員の授業を作るなんてできないんだから、授業のUD化なんて無理かといえば、それも違う。UDは、万能ではありません。「可能な限り多様性に対応できる」ことが目的です。だから、UDな授業の中にも、個別な配慮が必要な場面もあるでしょう。
・・・・と、教師ではない私には、「どっちだっていい」などと軽く言ってしまうわけですが、
おそらく先生方にしてみれば、そこは「どっちがええんや・・・・」と真剣に悩むべき避けて通れない議論なのでしょう。その議論の先に、いずれ「どっちも大事」がストンと落ちてもらえればいいと思います。
それにしても、実際に授業をどう変えるか、同じ授業の改善前・改善後を体験することができたのは、とても新鮮で、勉強になりました。
次回も都合をつけられたら、ぜひ参加したいと思います。
******************
まだ手元に原稿をガッチリ抱えているという、かなりヤバイ事態が現実になってしまいました(汗っ)
この連休に片づけないと、マジでシャレにならないです。
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