本、つくってます。(7) ~学習障害ということばは入れない。|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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本、つくってます。(7) ~学習障害ということばは入れない。

間に合う見込みがどんどん薄くなっているにもかかわらず、せっせとメイキングブログを書くあつかましさに、我ながらあきれる はるえもんです。

さて、まだ決まってもいないタイトルの話。

企画の段階から、私と編集のSさんの間で議論が平行線になっていたのが

「発達障害とか学習障害という言葉をタイトルに入れたくない」

ということ。

それは・・・・出版社側は絶対入れたい言葉なわけですよ。

私のこれ

先生が明日からできること。 先生が明日からできること。

は、自費出版だからできたワガママ。

おかげで、特別支援教育とは全く関係ない棚に置かれてたりなんかしてますが。

いまのご時勢、みなさん、検索をかけて情報を集めますよね。

タイトルにキーワードが入っていないというのは、すなわち検索に引っかからないということなので、本を売るには致命的なのです。

でもね。

私がニューヨークで取材してきた先では、だれも「学習障害」ということばは使っていませんでした。

それは学び方の多様性ととらえられていました。

この今のニッポンの発達障害ブームだって、どのみち終わると私は読んでいます。

いろんな苦手を持つ人がいるのが当たり前という前提に立つ「ユニバーサルデザイン」の発想で、内容も作っていきたいので、

「学習障害の子の本」というのではなくて、すべての子どもに手にとってもらえるような本にしたいと思っていたのです。

でもね。

そうは言ってもね。

私の思いは重々わかっていただいているのですが、

そこは出版社的にはね。

・・・・てなわけで、あぁこれに関しては、折れなきゃいけないんだろうか私、と心の隅っこではあきらめかけていたのです。

ところが、「6冊セット販売」というアイデアは、コスト削減のためだけではなく、編集S氏が考えた末の、この問題の解決手段でもあったのです。

セットのケースには、シリーズ名として「学習障害」あるいは「発達障害」ということばが入ったとしても、中身の本1冊1冊には入れない。

本屋さんで並んでいるときだけケースに入っていればいいわけです。

ご家庭の本棚におさめるときには、ケース、捨てちゃってください。

図書館や学級文庫に並ぶときにも、ケースは不要。

そうすれば、

特別な子のための特別な本ではなく、

すべての子どもたちのためのユニバーサルな本にしたい

という私の思いも、いちおうは叶えられるということになりそうです。

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東京も梅雨です。どんよりとした空を見上げて、お日さまが恋しいと思う今日この頃。

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