知識と混乱と模索~インクルーシブ教育への道ステップ2|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

お問い合わせ

電話番号

電話番号

ブログブログ
  • HOME
  • ブログ
  • 知識と混乱と模索~インクルーシブ教育への道ステップ2

新しい記事

知識と混乱と模索~インクルーシブ教育への道ステップ2

「連載」と言っておきながら、ちっとも連なっていない「インクルーシブ教育への道」シリーズをひさしぶりにアップします。

(シリーズまとめ読みは→こちら

さすがに最近は、「発達障害って何?」という先生はだいぶ少なくなりましたよね。

今日、本屋さんに行ったんですけど、ほんと行くたびにめまいがします。

「はじめに読む」「よくわかる」「もっと知る」「漫画でわかる」「正しく理解する」「すべてわかる」「ササッとわかる」と銘打ったADHDとかLDの本もあって、こうなるともう、“便乗”ということばが頭をよぎるブーム。。。

それはさておき、多少の知識が入ると「あの子もその子も、そう見える」と、思いませんでしたか?

私も、そういう時期がありました。

発達障害のそれぞれの定義も、字面だけでは非常にあいまいで、取りようによっては誰にでも当てはまりうるものですし・・・・。

また、知識は得たものの、では、なにをすればいいのか?がよくわからない、という時期もありました。

学校も、そうだと思います。

医師から発達障害の診断を受けた子を受け持ったとしても、先生は、学校は、なにをすればいいのか?

「薬を飲んでいるから、問題はない」

・・・・・というわけではないのです。

「通級指導を受けているから、そこで解決してくれる」

・・・・・というわけでもないのです。

結局のところ、先生方が自分自身の問題として「この子に何を支援したらいいのか」という意識を持たざるを得ないということに、だんだんと気づいてくだされば、いよいよ本当の意味での支援体制が作れます。

だから、今本屋さんにいくと「具体的に、何をすればいいのか?」という特別支援教育ノウハウ本があふれているのでしょう。それだけ先生方が具体策をほしがっている、ニーズがあるんだろうな、と感じます。

先生方には、しんどい状況だろうなぁと思います。

できることなら、「はい、こうしたら万事うまくいきますよ♪」という魔法を出してあげたいのですが、実はそんな魔法は存在しません。

あんな方法、こんな方法を、試行錯誤して、答えを見つけていってもらうしかないのです。

いずれ、うまく嵌れば「あぁ、そういうことか」というのがわかってきます。

ノウハウ本も、活用していただくに越したことはありません。ただ、うわべの手法だけを真似してもうまくいかないと思います。

つまずきの背景、根っこにある、その子の特性を正しく理解したうえでの試行錯誤が必要です。

その試行錯誤の方向性を示すのが、巡回相談員としての私の役割でもあるのですが。

混乱と模索の第2ステップは、ある意味試練の段階ともいえるかもしれません。

乗り越えるためには、あきらめない、とらわれない、かかえこまない ことが大切ではないでしょうか。

「特別支援教育なんて、無理」と、逃げ腰にならないで、

既存のやり方にとらわれず、新しい考え方を取り入れることを恐れないで、

そして担任の先生一人で抱え込まず、うまくいっていてもいっていなくても、学校全体で共有して、

ぜひ、子どもたちのつまずきを取り除く道を探り続けてほしいと願っています。

そのために私は何ができるのか・・・・私も、まだ混乱と模索の段階にいます。

***********************

おかげさまで風邪もすっかり回復しました。ペースダウンしていた間に、書きたいことは山ほどたまっているのですが、目の前の仕事も山ほどたまっていて、なかなか更新できないのがもどかしいです。応援クリックを励みに頑張ります。

↓↓↓

★この記事を面白いと思った方、当ブログを応援してくださる方は、

にほんブログ村 教育ブログへ本日も1クリックをよろしくお願いします。

【にほんブログ村 教育ブログ】へリンクし、人気ランキングの1票となります。

*当ブログ上の情報およびコンテンツの著作権は全て筆者に帰属します。
*トラックバックは歓迎♪

アーカイブ

アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ