検査と触診(2)|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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検査と触診(2)

前回の続きです。

おじいさん先生に事情を話すと、服の上から私のおなかをあちこち「ここが胃の入り口、出口、大腸、子宮・・・」と言いながら指で押して、「胃炎を起こしている」と診断。レントゲンや内視鏡には映らなく、心配するほどのものではないが、それが痛みの原因だろうと。そして、2週間分の胃のお薬を出してくれるという。「太●胃散なら、うちにいっぱいあるんですけど・・・・」というと、太●胃散は胃の調子を整えるための大衆薬で治療のための薬とは異なること、胃の治療薬にもたくさんの種類があって、今回出す薬がぴたりと合うかどうかわからないから、まずは試してみて合わなければ他の薬に変えてみるということなどを説明してもらった。「じゃぁ、それで治れば、もう来なくていいんですね」と言ったら、「いや、ちゃんと結果を知りたいから、2週間たったらまた来るように」とのこと。

本当に、昔ながらのお医者さんだなぁと思いつつ、やっぱり「ちゃんと自分を診てもらった」「ちゃんと説明してもらった」という安心感が、信頼関係の基本なのだと実感した。この安心感と信頼関係は、血液検査のデータとレントゲン写真や胃カメラの画像を見せられて、「ストレスでしょう」「また何かあったら来て」で終わるだけでは得られない。

たとえば親子が相談機関や医療機関に行って、検査を取る。この検査の結果だけで「LDですね」とは言うのは飛躍しすぎで、だから、「LDかも」とか「LDの傾向」とか、そんな言葉で結論付けられることが少なくない。で、じゃぁどうしたらいいの? という子どもや親御さんの困っていることを直接的に解消する手立てを示してあげられているかというと、どうだろう?

できることなら、アンダンテは、地元のおじいさん医師のように、一人ひとりと丁寧に向き合い、適切な見立てと処方ができる、信頼される支援者集団でありたい・・・と思う。また、老医師が見当をつけながら最適な薬や治療を試行錯誤するのと同じように、子どもたちと直に接し、あれこれと試行錯誤しながら、最も良い教え方や支援の方法を提供していきたい・・・とも思う。

けれど、そういう私たちは本当にまだまだ未熟で、もっともっと学び、身につけなければいけない知識や技術がたくさんあるのも事実。地道に努力と経験を積んでいくしかありません・・・・。

この話、もう少し続きます。

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車通りの少ない道で信号無視をしたら、小学生にじっと見られていた。

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