おかずがなくて、ご飯だけ・・・子どもの集中力が持たない授業。2|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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おかずがなくて、ご飯だけ・・・子どもの集中力が持たない授業。2

お待たせしました。

前回の続きです。

その先生は、視覚に訴えるものを用意するなど、注意を引くための工夫もしていらっしゃいましたが、それだけでは一時的な効果しか得られません。発言した子に限れば「話す」機会があったかもしれませんが、一度も手を挙げていない子だってたくさんいるし、ぼーっと聞くだけで発問に対して「考える」作業ができていない子もかなりいたと思われます。だから、だんだん退屈して、集中できなくなってしまう。。。

やる気いっぱいの若い先生、それが自分の課題であることを自覚していらっしゃって、子どもたちを飽きさせない授業作りが難しいとおっしゃっていました。

でもね、そんなに難しく考えなくても、いいのかも。

「たとえば、『このときの○子さんの気持ちは?』と発問したとき、すぐ手を挙げさせるのではなく、まずノートやワークシートに書かせるようにしたら、そこで、『書く』という作業が入ることで、一人ひとりが自分なりに『考える』時間になるでしょう? さらに隣の子どうしで意見を交換させたら、全員が『話す』機会も持てる。そんなちょっとしたことで、子どもたち一人ひとりの脳ミソをかき混ぜられるんですよ♪」

指導案をしっかりと作って臨んだ授業でしょうし、狙っていた展開もたぶん正統派だと思います。

ただ、「見る」がちょっぴり、一部の子だけ「話す」が少し、あとはずーっと「聞く」ばかりだったので、子どもにとっても先生にとってもしんどい45分間になってしまったのでしょうね。

主食は不可欠だけど、白いご飯だけでは、すぐ飽きてしまいます。せめて、梅干や昆布の佃煮をそえるだけでも、あるとないとでは、えらいちがい。そんな「おかず」が添えられていたら、もりもり食が進むかもしれません。

他にも、工夫のしどころはたくさんあるのでしょうが、それは先生がこれから時間をかけて、いろんな授業をみたり、実際に試行錯誤して、レパートリーを増やしていってくれればいいのです。たぶん、次にお会いする時は、腕を上げた授業を見せてくれることでしょう。

次回は、「よみかきはすかん」がバランスよく入っていた授業の例をご紹介したいと思います。

こうやって書いていると、人の振り見て我が振りなおせで、自分の教え方も改善の余地大ありだなぁと反省です。

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