おかずがなくて、ご飯だけ・・・子どもの集中力がもたない授業。1|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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おかずがなくて、ご飯だけ・・・子どもの集中力がもたない授業。1

前回、授業に「よみかきはすかん」の7要素を、と書きました。(前回の記事は→ こちら

一度の食事に、主食、汁物、肉魚、野菜をバランスよく取り入れた献立を考えるように、

一つの授業の中に、見る、聞く、読む、書く、話す、する、考える、をバランスよく盛り込んでほしい、

という話でしたが、今回と次回は、実例を挙げて具体的に考えてみたいと思います。

とある小学校にて。

あるクラスに「落ち着きがない。集中力が持続しない」子が数人いるようなので様子を見てほしいと、コーディネーターの先生から話がありました。

あれ? そのクラスは、昨年は一度もそんな話出てませんでしたよね? と確認すると、「今年の担任は初任者なんです。相談に乗ってやってください」とのこと。

さっそく授業を見せていただきました。

「親切」がテーマの道徳の授業です。

さすが新米先生、日々きっちりと指導を受けているだけあって、発問や板書の計画もちゃんと立てて、絵やセリフを書いた吹き出しなど視覚に訴える小道具も準備されていて、がんばっていることが良く伝わってくる授業でした。また、若いながらも存在感とセンスを併せ持った先生だとお見受けしました。

この時間は、副教材本のなかにある物語を使い、親切にしたりされたりした時の気持ちを考えるのが課題です。病気で欠席して芋掘りに参加できなかった主人公の女の子に、友だちがお芋とお見舞いの手紙を届けてくれたという物語を題材に、こんなふうに授業は進みました。

1.「親切」にしたりされたりした経験は? 挙手した子が数人発言

2.物語を先生が朗読 子どもたちは黙読

3.第1場面の主人公の気持ちは? 先生が発問、挙手した子を数人指名し発言

4.第2場面の主人公の気持ちは? 先生が発問、挙手した子を数人指名し発言

5.自分が親切にされたときどんな気持ちになった? 先生が発問、挙手した子数人指名し発言

以上。

こっそり時間を計ってみましたが、20分を過ぎたあたりから、姿勢が崩れる子、集中が途切れてぼーっとする子、後ろを振り返ったり隣の子に話しかける子、机の中のものをごそごそいじりだす子、次々出現・・・・。

「落ち着きのない子」として名前が挙がっていたお子さんのみならず、あっちもこっちもそんな状態なので、後半を過ぎた頃には、先生は授業を進めつつも、「○○さん、姿勢」「△△くん、今の話きこえましたか?」「□□くん、それ、しまいなさい」・・・・とモグラたたきさながらで注意しなければならなくなっていました。

あとで、その先生とこんなお話をしました。

「子どもの集中力って、まだまだ発展途上中なんですよ。低学年ですし」

「はい、たしかに。それはよくわかります」

「だから、大人の側が、子どもたちの今の段階にあわせてあげないと。たとえば、子ども向けのテレビ番組とかイベントとかって、すごく短い時間刻みで切り替わるでしょう? 子どもの注意をひきつけられる時間にあわせて構成されているんですよね」

「なるほど」

「さっきの道徳の授業は、先生のお話と、あてられた子の発言だけで最初から最後まで進んでいましたけど、子どもたちの側から見ると、45分間ひたすら『聞く』ことを強いられているようなものだから・・・・」

「そうか。子どもにしてみれば、その間ずっと集中力を維持しろといわれても、無理ですよね」

・・・次回に続く。。。

すみません。えらく長くなってしまったので、2回に分けます。とりあえず、ここまでの時点で応援クリックいただけると嬉しいです♪

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