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クールダウンの掟その5 認め得ない行動は毅然と止める
さて、すっかりご無沙汰しておりました、Q先生伝授「クールダウンの掟」シリーズです。 (まとめ読みは→ こちら)
ロ 指導の線を決めて 心の状態を読んで
掟その5 認め得ない言動 → 毅然と止める
前回の掟その4が「否定せず共感的に聞く」(→こちら)でしたが、そういうわけにはいかない場合があります。
ここでいう「認め得ない言動」って何だろう? 「毅然と」というのは、どういうことだろう? ということを、どう書くか・・・・難しくて、ずっと書けずに先延ばしにしてきてしまいました。
まず、「認め得ない言動」ですが
「ダメって言ったらダメ」というレベルの話ではなく、「絶対にダメなものはダメ」ということだと思うんですよね、おそらくQ先生のおっしゃろうとしたことは。命に関わること、明らかに人に怪我をさせる恐れがあること、人の尊厳を傷つける言葉や行為・・・・。
たとえ本人にどんな理由や事情があっても、許されないこと。
これ、でも、本当に絶対的な基準ってあるんでしょうか・・・・?
2006年FIFAワールドカップ決勝でのジダンの頭突きは認めえる行為か? マテラッツィの暴言は認めえる言動か?
すみません、飛躍しました。
今はとりあえず「謝っても取り返しのつかないこと」かな、としておきます。
もひとつ難しいのが「毅然と止める」とは具体的にどうすることなのか?
力尽くで押さえつけたり、威圧的に怒鳴ったりするのはNGだと、これまで何度も書いてきました。
怒鳴らず押さえつけず、冷静に「それはダメです」と、熱くなっている子ども相手に、どう伝えられるのか?
イメージとしては、あれかな。「審判員」が選手に反則を告げるときの態度。
その時すかさずピピッ! 怒ったり怒鳴ったりするんじゃなくて、「毅然と」イエローカード。選手や監督が抗議してもキレずに「ダメなもんはダメ」という態度。場合によっては「退場」の宣告。
あの感じ。
でも、いいかげんな審判はダメです。当事者はもちろん、誰の目から見ても納得できるような公正な判定をしないと、信頼されません。もちろん、そもそも「明確なルール」が周知徹底されていることも大切ですね。つまり「これだけは許されないよ」と、日ごろから教えていること。
パニック、かんしゃくへの対応など、日常茶飯事とまではいかなくても、まぁ珍しい出来事ではない私ですが、やっぱり失敗もしてきています。
以前、ささいなこと(理由は忘れました)で爆発してしまった1年生のアスペちゃん、思いつく限りの暴言を私にぶつけることから始まり、鉛筆や消しゴムを投げ、机を蹴倒し、地団太を踏み・・・・落ち着くまで待とうと見守っていた私でした。が、次第にエスカレートし、窓から外に向かってわめき出されると、ちょっと私の中で焦りが発生しました。(外を歩く他人の目にどう写るか・・・・? 一瞬そういう気持ちがよぎったのもあります) そして次にその子が椅子を抱えて頭の上に振り上げたとき、「○○ちゃんっ!!」と、私は声を荒げました。アスペちゃんは、びくっと身をすくめ、そのまま固まりました。「いいかげんにしなさい」と、次に私が発した声は、決して大きな声ではなかったけれど、顔は怖かっただろうと思います。初めて私に怒られたその子は、いつもの(やさしい???)私と、怒った私のギャップを受け止め切れなかったのでしょう。以来、「先生が怖い」と教室に行き渋るようになり、理由はそれだけではないですが、まもなく退会してしまいました。
信頼関係は一瞬で壊れる。苦い教訓として胸に刻み付けられた経験です。
ただ、あの時私が止めなかったとしたら、あの子は振り上げた椅子を投げなかっただろうか?と考えると、おそらく投げてしまっていただろうと、今も思います。もう自分ではブレーキをかけられない状態に近かったから。そうしたら、もっと取り返しのつかない事態になっていたかもしれません。
後になれば言い訳でしかありませんが、そこまで気持ちが高ぶる前にクールダウンさせてあげられなかったこと、あるいは、その後のフォローが足りなくて「先生がいつまた怖い顔になるかわからない」という不安だけを植えつけてしまったこと、失敗の原因はそっちだったかなぁと思っています。もちろん、もっと上手い止め方もあったでしょうけれど。
なかなか完結しないクールダウンの掟シリーズ。決して投げ出したわけではありませんので、気長にお待ちください。
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