あんなコダワリ、こんなカビン。2|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

お問い合わせ

電話番号

電話番号

ブログブログ
  • HOME
  • ブログ
  • あんなコダワリ、こんなカビン。2

新しい記事

あんなコダワリ、こんなカビン。2

「蛍光灯の字の向きが違う!」

前回お話した、匂いに過敏な子が、もうひとつ訴えたのが、これ。

教室の天井にある数本の蛍光灯。Nationalのロゴが、あっちに向いてたりこっちに向いてたりするのが、気になるらしいのです。

そっか、気になっちゃうのかー。。。。

本棚の漫画や百科事典が1巻からきちんと並んでいないと落ち着かないとか、色鉛筆がきれいにグラデーションで並んでないと直したくなるとか、いろんなこだわりっ子たちを見てきたので、あーそういうのもあるのねと思いつつ・・・・

え~、それどうしても直さないとダメ?(苦笑)

かなり大掛かりな作業なんですけど。

よく、「こだわりとわがままはどこで線引きしたらいいのか」「たまには我慢をさせる必要もあるときもある」「パニックを回避することばかり優先してしまうと、ますます行動の範囲が狭まって、こだわりを助長してしまうのではないか」などなど、悩みどころにぶつかりますよね。

要はそのとき、今その子の課題は何なのか、どこまでできるはずで、次のステップは何なのか。そこの見極めが大事で、だけどすごく難しい。いつも悩みます。心の中で。

彼の目下の課題は「困ったとき、嫌なとき、『言葉で』いえるようになってほしい」。

自分の主張を、相手を叩いたり、「うっせえ! おっさん!(←私に、です)」などと怒鳴ったりという手段に訴えてしまう彼には、この何ヶ月かにわたって「イヤだったら、相談して」「それやりたいなら、交渉してごらん」と、繰り返し伝えてきました。

その彼が必死で、蛍光灯のナショナルがあれはあっち向いてるのにこれはこっち向いてるんだどーのこーのと「言葉で」説明し、「言葉で」交渉している・・・・。(手が届かないから、自分で行動に出られないのです(笑))

言葉で伝えたら伝わった、という体験を、今、してほしい。

だから、彼の目を見て、訴えに耳を傾けます。「なになに? うんうん。そうかー。そうなのかー」

言いなりにはなりたくないので、一応こちらからも交渉してみます。

「だけど、もう始まりの会の時間だから、今は直せないよ。今日は無理だけど、次回までには直しておくから、今日は我慢して」

こくんとうなずいた彼、おー、成長したじゃないですか。

話し合って、妥協点で折り合いをつけられたことに、オッケーサイン。

翌週、プログラム中にやたらと机の上に寝そべられるのには閉口しましたが、あれはたぶん、きれいにNationalの文字がきちんと整列した蛍光灯をながめて、うっとりしていたんじゃないかと思う・・・・。

「今度からToshibaの蛍光灯にしてくれ」

それはお断りしました。残念ながら世界は君を中心には回らないのよ・・・・。

こだわりも感覚過敏も、おそらくその人の「才能」にもなり得るし、「生きにくさ」にもなり得るのではないかと思います。どう付き合っていくか、一緒に模索していってあげるのが、周りの大人の役目かもしれませんね。

クリックありがとうございます♪ がんばって更新しました。ご褒美にもうひとつ♪

↓↓↓

★この記事を面白いと思った方、当ブログを応援してくださる方は、

にほんブログ村 教育ブログへ本日も1クリックをよろしくお願いします。

【にほんブログ村 教育ブログ】へリンクし、人気ランキングの1票となります。

アーカイブ

アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ