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その「予定表」なら子どもは見通しをつけられますね♪

さて、前回の記事で、「これから何をするのか」が理解できるように事前に伝えること、見通しをつけられるような「予定表」を視覚的に示すことが、子どもの不安や混乱を軽減するという話を書きました。で、具体例を書こうと思っていた矢先の昨日、巡回相談に伺った小学校で、その模範例のような素晴らしい実践に出会いました! 

それは、ある高学年の教室でした。授業を見せてもらうため、そっと入ると、まず私の目に飛び込んできたのが、黒板に貼られていた「予定表」でした。はい、もちろん前回書いたような、普通の「今日の時間割」も黒板の左側に示されていました。が、特筆すべきは「授業の流れ」と題された、「その時間の予定表」です。

ある算数の時間には、予定表は次のようになっていました。

  「授業の流れ」

  ○復習タイム

     ↓

  ○教科書

     ↓

  ○計算ドリル

この予定に沿って授業が進んでいきます。板書も非常に丁寧に配慮されていて、うまいなぁと私も勉強になりました。「小数の計算」というタイトルや、「この時間のめあて 小数のかけざんの筆算のやり方がわかる」と書いて、「今、何をやっているのか」をきちんと視覚的に示してから授業や説明を始めているのも、何気ないことのようで、するかしないかで大きく違うでしょう。

同じ教室を別の授業のときにチラッと覗いたときは、短時間だったのでメモできなかったのですが、そのときは、「授業の流れ」だけでなく、黒板に

   ○○についてのレポート

      ↓

   △△の感想

      ↓

   アンケート

      ↓

     提出

という具合に、活動(作業)をワークシートのタイトルで同様に矢印で順番を示してありました。

校長室に戻ってから、「○年○組の先生は、とてもよく工夫されていますね! ああやってスケジュールや活動の手順を文字で示してあれば、口で説明されただけでは理解しにくい子も、時間の見通しがつけにくい子や集中力がもたない子も、ずいぶんラクになると思います」と校長先生・副校長先生に話したら、「あの先生は、特別支援教育のことを以前から積極的に勉強されていて、今年から(特別支援教育)コーディネーターをやってるんですよ」とのこと。やっぱり・・・!

で、この先生の授業、視覚的なスケジュールによる支援のみならず、他にもたくさんの工夫がされていました。引き続き次回にご紹介します。(来月末に再度その学校に行くので、許可をいただけたら写真を撮って載せたいなぁなんて思ったりもしています)

通常級の授業の中で、こうした配慮や工夫を上手く取り入れている先生に私が直接出会ったのは、これで2人目です。(1人目の先生のことはここでちょっとだけ触れました。) 今はまだ、個人レベルでの実践ですが、いずれ学校レベル、地域レベルと広がっていくといいなぁと期待しています。

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