「自分で考え、行動する」力を|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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「自分で考え、行動する」力を

月一コラム、更新が遅れてしまいました。
8月の会員様通信より

●夏プログラムが第1期が始まりました。(というか、今日現在は既に終わり、第2期に入っています)ずっと温めていたこの企画、原点たどると、かつて担当していた男の子Aくん個別指導に行きつきます。Aくんは、文字も計算も、教えたことには、嬉しそうに取り組む子でした。ただ、気になることありました。学習中に私がちょっと席を外すと、彼は「マテ」と命じられた子犬のように、じっと私が戻るのを待っているのです。「続けていていいんだよ」といっても、ニコニコしたまま止まっている。まずいな、と思いました。Aくんは、先生に傍で逐一指示されないと、自分で先に進むことができなかったのです。
●個別指導は、メリットが大きい一方デメリットもあります。教材をその子のために毎回用意し、手取り足取り教え、質問されるたびに事細かに説明する・・・一見親切なようで、(そして保護者からも「熱心な先生」と喜ばれるのですが、)よく気を付けないと時に子ども自身が自分の頭で考える機会を、玉ねぎを剥くように取り去ってしまう場合があります。「先生と一緒だからできる」という安心感は、「先生と一緒でなければできない」という依存心と背中合わせなのです。
●そこで私が心掛けたのは、本人に学習のスケジュールを決めさせること、本人の希望を尊重すること。「AKBの誰それに手紙を書きたい」という強い”希望”には眉をひそめましたが、結果的に文章を書くのが大の苦手だったAくんにはとてもいい勉強になりました。中学生になった頃には、毎日自分で晩御飯のメニューを決め、それに合わせて買い物をして家族の分を料理するほど、「自分で考え行動できる」人に成長していました。今はすでに社会人として巣立っています。
●夏プログラムに参加する生徒さん達には、「先生は勉強を教えない。自分で決めて自分で考えるためのやり方を教えるだけ」と宣言しています。実はスタッフ達も少々戸惑っています。本当は、教材用意して勉強を教える方がずっとラクですから。でも、我慢。一緒に成長しましょう。


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