<「待つ」力>|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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<「待つ」力>

2016年、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
アンダンテスタッフ一同、今年もお子様の学びを精いっぱいサポートしていきたいと思います。
以下、通信今月号のはるえもんコラムより。
●私が子どもの頃、正月三賀日は、お店なんてどこも開いていないのが当たり前でした。今は何かを買いたいと思えば、いつでもその時にコンビニやインターネットですぐに買えます。それを思うと、「待つ」という時間は、本当に少なくなりました。携帯電話やインターネットの普及で、待ち合わせ場所で相手を待つということも、映画館で上映開始まで並んで待つこともなくなりました。私たちの「待つ力」は、知らず知らずのうちに退化しているのではないかという気がしてなりません。
●しかし子どもたちと向き合う時、私たちは常に自身の「待つ力」を試されています。時代がどんなに進化しても、子どもの成長や発達のスピードはそれほど大きく変化していないので、なおさらです。
子どもが何かを考えたり行動することも、子どもなりの時間をかける必要があるのですが、時間に追われる私たちはついつい、急がせたり焦ったりしてしまいがちです。
●「助長抜苗」という言葉をご存知でしょうか。苗の成長が遅いのを気に病んだ百姓が、早く育つようにと苗を引っぱってきた。それを聞いた息子があわてて田んぼを見に行くと、苗は皆枯れていた…という「孟子」に登場する故事。転じて、「要らぬ援助をして、かえって害を与える」という意味の四字熟語です。
このようなことにならないよう、私たちは子ども自身のペースや時間をゆったりと「待つ」ことを、忘れないようにしたいものです。

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