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はるえもん、「アナ雪」で“自己肯定感”を語っちゃったお話。
前記事で、区の子育て支援講座などという身に余るお仕事を引き受けてしまったという話をしました。
しかも、テーマが『自己肯定感ってなんだろう?』。
ご参加いただいたみなさま、すみません。ごめんなさい。ほんと申し訳ありません。専門外です。
ただ、難しいことばを噛み砕いて伝えるという作業は比較的得意なので
講座では私なりのやり方で「自己肯定感」について話させていただきました。
「自己肯定感」とは、自分は受け入れられている、自分は愛される価値がある、ありのままの自分自身でいいんだと思える感覚、などとよく説明されます。
もしかすると、これもどこかから怒られるかもしれませんが、
「映画『アナと雪の女王』ストーリーを、自己肯定感というキーワードで見ていくと・・・」
と、はるえもん、好き勝手し放題の展開。。。
でもホント、二人のプリンセス、アナとエルサは、自己肯定感を育むというプロセスの成否が対照的に描かれています。
エルサの魔法は「美しさと危険」の2つの側面を併せ持つのですが、不運なアクシデントをきっかけに、その魔法は両親から抑えるよう、隠すようにという方針で育てられ、しかも途中で両親が亡くなってしまう。エルサの中では、自分の能力は隠すべき悪いものと思いこみ、人との接触を断ち、引きこもって育ちます。
一方で、アナの方は、アクシデントの後、ケガは治療され、でも楽しい思い出は記憶に残るよう配慮されました。結果、アナは姉とは対照的に、遊びたい、人と会いたいという気持ちにあふれています。
つまり、自己肯定感「高」のアナと、自己肯定感「低」のエルサ、という二人の成長の物語が、この「アナと雪の女王」ではないかと、はるえもんは勝手に解釈し、勝手にしゃべっているわけです。
で、エルサの戴冠式という一大イベントを前に、アナ(自己肯定感「高」)とエルサ(自己肯定感「低」)が歌い上げる「生まれてはじめて」は、この対比が見事に表現されています。
パーティーで踊り明かそう、素敵な出会いがあるかも、恋だってしちゃうかも♪というアナのワクワク感と、
一人でいたいのに、誰にも会いたくないのに、自分の本当の姿を隠し通さなければ♪というエルサの憂鬱感が。
あと、あれですね。トロールたちが歌う「愛さえあれば」の歌詞も、”自己肯定感”が見え隠れしてますね。
「彼は完璧じゃない 問題もある」「彼女は完璧じゃない 迷いがある」「でも大丈夫」「だれもが完璧じゃない それでいいのさ」「当り前さ」・・・・云々
それで、自己肯定感「高」のアナは、恋もできるし、冒険もできちゃう。
だけど、自己肯定感「低」のエルサは、その魔力がばれてしまい、お城を出て国を捨てて、雪山へ逃げてしまう。
その時に歌い上げるのが、かの大ヒット曲「ありのままで」ですね。
と、ここで私、(この仕事のために)3度、「アナ雪」のDVD観て、ちょっと腑に落ちずにいたのです。
「ありのままで」の歌詞は、一見、自己肯定感をモチーフにしたかのような歌詞なんですが
(「ありのままでいいの」「ありのままの姿見せるのよ」「自分の力を試したいの」)
ストーリーから見ると、自己肯定感「低」のエルサがこの場面で取った行動は、混乱と反発、そして逃避です。
つまり、家族を捨て、故郷を飛び出し、自分のことを誰も知らないところに逃げる。
それは、「しがらみからの解放」ではあっても、「自己肯定感の獲得」にはつながらないんじゃないだろうか?
だから、「真実の愛」とは何か? (以降かなりネタバれ記述ですが、そろそろ許されますよね?)
それは「王子様のキス」ではなく、家族の愛だということに気づいたとき、アナとエルサは国を救うことができたわけです。
そのストーリー展開の中で、あの「ありのままで」の歌詞に、どうも違和感を感じていたのでした。
ところが、その違和感は、今、ようやく解消されました。
「ありのままで」の日本語歌詞は、原曲「Let It Go」の歌詞の趣旨とはずいぶん変えて訳されていたんですね。
こちら↓↓↓二つのサイトで、日本語歌詞と、英語の歌詞の日本語訳を比べて、ようやく私、納得しました。
Let It Go 歌詞日本語訳
『ありのままで』の歌詞はトンデモ訳?
やっぱり、もともと原曲は、しがらみを断ち切った自由と解放感の歌詞だったんですね。
日本語歌詞は、音符にその趣旨をのせきれないので、あえて情報量をおさえて分かりやすくした。
結果、「しがらみを断ち切ったわ~」的なところはカット、「私は自由よ~」的なところだけでまとめた日本版「ありのままで」も、その歌いやすさ、分かりやすさから大ヒット。
だから、この物語は、アナとエルサの「自己肯定感」の対比で構成されているという私の解釈も、あながち外れてはいないんじゃないかと。
話はそれますが、「白雪姫」や「シンデレラ姫」、「眠れる森の美女」で育った世代のはるえもんは、「アナ雪」の「ディズニーによる王子様全否定」に、天地がひっくり返るほど衝撃を受けました。
”真実の愛”を探すアナが王子様に頼るなっていうオチ、「男を信じるな」っていうメッセージですよ。
時代は、変わりましたね~。
息子よ、王子ではなく、同志になるのだ!
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