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「学び力講座」次回はソーシャルスキル編です。
「はるえ先生の学び力講座」記憶編、注意集中編に続いて、第3弾はソーシャルスキル編ということで、今準備を進めています。
1時間という短い時間で理解してもらうというのは、なかなか容易ではないのですが、特に今回は、子どもたちにあまりなじみのない言葉を扱うので、丁寧に、慎重に、内容を詰めたいと思っています。
具体的に学んでいくにはあまりにも幅広く、また、積み重ねの必要なものなので、
今回はあくまでも、
ソーシャルスキルって、なんだろう? なぜ必要なんだろう?
そのことを知ってもらうことが、ゴールです。
でも、この「知る」は、非常に重いものだと思います。
話は変わりますが、
先日家族で水族館に出かけました。夏休みは終わっていましたが、それでも週末だったのでけっこう家族連れやカップルで混雑していました。
エレベーターの前で、小さな子どもたち(たぶん兄弟)がはしゃいでいて、そのお母さんらしき人が「ほら、こっちよ」というのも、聞こえているようないないようなにぎやかさだったのですが、
ちょうど、そこを通ろうとしていた男性が、
「じゃまだっ!!」と、フロアに響き渡るかのような怒声をあげました。
子どもたちは硬直し、お母さんは「すみません」と頭を下げ、その周囲は無関係なたくさんのお客さんたちを含めて静まり返りました。
そうして男性は、ふんぞり返って歩き去ったのですが
みなさんはどう思いますか?
この男性、怒鳴ることで「そこを通りたい。どいてほしい」という自分の意図は果たせたかもしれませんが、普段からこのような形で自分の思いや主張を表現しているのだとしたら、非常に損をしているのではないでしょうか。他人から見たら「嫌な人」「怖い人」と敬遠されるでしょう。評価も下がりますし、心から友人といえる人も少ないかもしれません。人に不快な思いをさせていること自体に気づいていないとしたら、それも気の毒なことですが、気づいているけれど適切なやり方を知らない、できないという可能性もあります。
「ソーシャルスキル」という観点でこの男性のとった言動を見てみると、
・自分の気持ちをコントロールする(イライラや怒りを制御する)
・相手や場の状況を読み取る(相手は幼い子である。楽しい場所である)
・相手や状況に応じた態度や話し方を選択する(他人・子ども・公共の場である)
・適切なやり方で自分の考えを伝える(「すみません。ちょっと通してください」という)
・相手や周囲に不快感を与えない・好感の持たれる態度や言動がわかる(笑顔、穏やかな言い方、物腰など)
・結果を予測して自分の取るべき行動を判断する(大声を出せば、周囲に迷惑。トラブルになる可能性も)
等々のスキルが不足しているのかもしれない・・・・とみることができます。
ソーシャルスキルは、あらゆる社会的場面、対人場面において、誰もが必要なものです。多くの人が、幼い頃から一生かけて、様々な人とのかかわりの中で成功体験・失敗体験を積みながら、自然と身に着けていきます。より高いスキルを持っている人は、人付き合いがうまかったり、コミュニケーション上手だったりするでしょう。苦手な人ももちろんいます。話し下手だったり、引っ込み思案だったり、怒りっぽく見られたりしているかもしれません。
なかには、もともとの特性として、こうした社会的場面やコミュニケーションにおいて自然と「学習」していくことが難しい人たちもいます。特に、表情を読み取ったり、暗黙の了解や空気を読むなど非言語コミュニケーションに困難をもつタイプの発達障害の人たちは、苦労しています。
体験の中で自然と学び、スキルを獲得していける人は良いのですが、そうではない人は、スキルがないために様々な社会的場面への参加に不安を感じていたり、適切でないスキルを身に着けてしまったためにトラブルを起こしたり評価が低くなってしまったりしがちです。「引っ込み思案」や「怒りっぽい」程度で済めばよいですが、友人関係や仕事など、様々な社会参加に支障をきたすと、重篤な二次症状に至るケースも少なくありません。
そこで次回の「学び力講座」では、まずは子どもたちに「ソーシャルスキル」って、こういうものなんだよ、と知ってもらうのが第一目標です。知ることは、自分の言動を意識化する第一歩です。
あわよくば、各々に「自分は、こういうスキルを身に着けたいな」と、ちょっとでも考えてもらえればよいですが、お子さんによってはハードルが高いので、そこは第2目標と考えています。
ご興味のある方は、アンダンテのホームページ⇒ こちら で詳細をご確認ください。
参加申し込み受付中です。
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嫌いな野菜も、すりゴマをかけると食べる息子。
「ごまかす」とはよく言ったもんだと感心していたら、違いました。
誤魔化すの語源は、胡麻をかけて食べることではありません。。。
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