「天声人語 筆写で脳トレ」に懸念と違和感と。|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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「天声人語 筆写で脳トレ」に懸念と違和感と。

新聞が好き。とりわけ、朝日新聞の「天声人語」は、毎日欠かさず読んでいます。

で、2012.6.12付の朝刊に、

天声人語の書き写しを小学校で活用している例と、東北大川島教授の書き写しの効能についてのインタビュー記事が出ていて、

ちょっと滅入ります。

写経とか、論語の書き写しとか、筆写って昔からある学び方の一つで、それ自体が悪いということは決してないのですが

全生徒に、時間を計って、一斉にやらせるということが、

相変わらずの one-size-fits-all つまり、一つのやり方を全員にあてはめようとする、学びのユニバーサルデザインの対極にあるものだと感じるのです。

もちろん、筆写のの学習効果が出る子はたくさんいることでしょう。

実践された先生の「子どもたちの集中力の質が上がった」とか「大人用の教材を使う背伸びした感じも楽しいみたい」といったコメントも、嘘ではないと思います。

ただ、それらは、「多くの子どもたちは」とか「・・・という子どももいた」ということであって、100%全員が、ということではないんじゃないか?

私には、「そうではない子どもたち」のことが想像されて、気になってしかたありません。

ごく一部の子にとっては、とくに、読み書きが苦手な子には、時間を計って書き写す、しかも「雑な字になっている子は注意」され、「「時間内に埋められなかった残りは家に持ち帰って続きを書き写す約束」という課題が、どれだけ苦痛なものか。

そういう子たちには、何か配慮がされているのかしら?

そんな心配をしてしまうのは、

これまでにも、幾度となく、ある種の“ブーム”が起きるたび、同じような例を見てきているから。

たとえば、「朝の一斉読書」。

本を読むことの素晴らしさは言うまでもないのですが、

読むことに困難のある子は、皆一斉に読書をするという時間を、「読んでいるフリ」をしてやり過ごしていることが多い。それでは、その子にその活動の「学習効果」なんて全く無くなってしまっています。

あるいは、「百ます計算」。

あの形態で計算問題に取り組むのが合う子もいるでしょう。

だけど、あの形態になることで、困っている子、余計にわからなくなってしまう子たちもいるのが事実です。

そして、「効果のある」(のは本当は“全ての生徒”にとってではない)はずの指導で効果の出ない(つまり、ちゃんとやれない)子は、注意されたり、努力が足りないとみなされたりしがちです。

だから、それぞれの活動やメソッドには良さがあっても、多様な子どもたちへの配慮なく「全員一斉に」適用することには懸念を覚えずにはいられません。

ついでに、川島教授のインタビュー記事の内容も、腑に落ちない部分があるのですが、それは後日時間があれば書きたいと思います。

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眠くて、ちょっと取りとめのない文になってますが、ご容赦を。

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