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社会と学校のギャップ・・・? 障害を取り除く努力は、社会の義務という時代です。

UDLについてのアンケートでいただいたコメントから、引き続き考えてみたいと思います。

全体的には前向きな回答をしていただいていた方でも、「疑問・抵抗を感じた点」として

いずれは厳しい世の中で生きていかねばならない子ども達なので、学校と社会とのギャップを感じます。

と書いてくださった先生がいました。

真意を私が正確に読み取れているか自信がないのですが、これは、多様な方法が認められたり、様々な支援を利用できるようにすると、社会に出てから困る…という意味でしょうか?

もしそうだとしたら、実は、私は正反対の意味で“学校と社会のギャップ”を感じています。

なぜなら、私の目の前にいる子どもたちが一番困っているのは、“学校での”学習だから。

世の中は、もっと多様化し、柔軟になり、様々な選択肢や配慮がなされるようになってきています。

たとえば、年賀状。「手書きでないと認められない」なんて、誰にも言われません。もちろん、手書きや手作りで味のある年賀状もよいし、パソコンを使ってデザインするもよし、写真や印刷屋さんに依頼するのもよし。年賀状を出さない代わりに、メールで新年のあいさつを済ませる方法もある。その人その人の目的やニーズと能力に合わせて、色々な方法が可能です。

「みんなと同じでないと認められない」という価値観は、むしろ学校という場に最も強く残っていて、そのために苦労しているのが、「自分のやり方」を認めてもらえないがために能力を発揮できない子どもたちだと思うのです。

実践したいが、全教員の理解を得るハードルの高さ・・・

とコメントを書いてくださった方もいました。

でも、時代は動き始めています。

昨日の朝日新聞の、こちらの記事 で、今年鳥取大学で発達障害の受験生がPC使用を認められて合格したという話題が紹介されていました。

東大先端研のプロジェクトの成果であり、大学の英断でもあり、「画期的」と評価されるニュースですが、

やはり、こういったことが「当たり前」にならなければいけないと思います。

障害のある大学生の割合が、米国10%、日本0.27%。日本の教育現場の意識がいかに遅れているかを感じる数字ですね。

障害のある人は、障害を克服する努力をして初めて皆と同等になるという発想はまちがいです。

障害の有無にかかわらず、誰もが当たり前の権利を行使するうえで障壁になっているものを取り除くための努力は、社会の側がしなければいけない。この“社会”のなかに、当然“学校”が含まれています。そして、社会を構成しているのは個人ですから、一人一人の意識が変わる、というか、時代に追いつくことが大切ではないでしょうか。

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定期検診にマタニティスイミング、歯の治療・・・妊婦って結構と忙しいんだなぁと思う今日この頃です。

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