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だから、対応策ばかりじゃなくて予防策のことも考えないと・・・!~東京都の説明会に行ってきました。

休日の午前中に仕事がらみの用事があるって、大嫌いなのですが

行ってきました。都庁の前にある都民ホールにて

「東京都特別支援教育推進計画第三次実施計画(案)の骨子」説明会。

第三次実施計画は、今年度策定、期間H23~28年度。

計画策定の基本的な考え方は

  • 全ての学校で実施する特別支援教育の推進
  • つながりを大切にした特別支援教育の推進
  • 自立と社会参加をめざす特別支援教育の推進

ということで、うたい文句は良いと思いましたが、具体的な内容に関しては、不安と不満を感じました。

ざっと要約すると

  1. 知的障害特別支援学校在籍者数が増加していることに対応するための、新設も含めた再編・整備。
  2. 知的な遅れのない発達障害児への支援体制の整備として、「特別支援教室」構想=「子どもが動く」から「教員が動く」へ / 都立高校等における特別支援教育体制の充実
  3. 第一次・第二次計画からの継続課題として、肢体不自由特別支援学校における新たな指導体制、病弱教育の再編、聴覚障害特別支援学校幼稚部における教育条件の改善

なるほど、と思われる部分もありますが、それにしても

通級学級で補いきれていない現状、また、子どもたちが在籍校を抜けて通わなければいけない現状を、通級の先生が全ての学校に設置される「特別支援教室」に巡回指導にあたるという形態に変更することで、在籍校で指導を受けられるようにするという構想。いいですけど・・・

できるのかな?

だって、通級の先生の負担が、たいへん・・・・。それに、「巡回」というかたちの場合、通級の先生はだれの管理(責任)の下で指導にあたるんだろう? 通常級の担任の先生やコーディネーターの先生との連携や話し合いに十分な時間を割けるのだろうか? 全校に通級を設置するのは良いと思うけど、やっぱり常時いる教諭を配置するべきではないのかしら?

それから、“支援の必要と考えられる”児童生徒の増加(この根拠になっている数字は、通常学級の担任に対するアンケート結果が4.4%っていうのと、通級指導利用者や特別支援学校在籍者数の増加)に対する策が、受け皿作りだけでは、絶対に追いつかないと思う。

「どうやって、この数字を減らすか」という視点で、通常級の先生への研修や、通常級での支援体制のあり方についても考えるべき、つまり、予防策的な計画も必要だと思うのですが、今回の実施計画には全く言及がありませんでした。

ユニバーサルデザインとか、インクルージョンとか、・・・・・まちがいなく遠そうです。

参考サイトは→ こちら から。パブリックコメントは9月17日まで。

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