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「明快で具体的な学級ルール」があるということ~P.S.161レポート(2)2010.4.13

前回の記事の続きです。

P.S.161で見つけたもの。

ちょっとこちらの写真にご注目を。

Img_0103_2

(訳)学級のルール

5回注意されたら→居残り
雑な宿題、宿題忘れ→居残り
ケンカ1回→居残り
授業中に寝る/課題をやらない→居残り
授業中の暴言→居残り

居残り2回 → 家に連絡
居残り3回 → 家に連絡して水泳またはご褒美無し

detentionが「居残り」でいいのかどうか、prize(ご褒美)がどういう類のものか、確認しておけばよかったと後悔の嵐ですが、
ともあれ、その細かい内容はともかくとして、これってなんでもないようですごく大事なことのような気がして、思わず写真に収めました。

このような「ルールの明確化」は、子どもたちにとって非常に分かりやすいので行動の変容に結び付きやすいですし、注意や罰を受けても納得がいくものだと思います。また、ここに挙げられていることって、すごく「学習場面の根本的なことであり、具体的で明快ですよね。
これは、教師が生徒に「言うことを聞かせる」ためのルールではありません。生徒の苦手さや困難さからくる学習や行動上の問題への「介入」の一つの形だなぁと思いました。もちろん、他の生徒たちにとっても、「先生が基準」ではなく、公正で、どこでも通用するルールがある、というのは良いことですよね。

とても残念なことに、私の知る範囲では
「姿勢が悪い!」「だらしがない!」「ちゃんとしなさい!」「はずかしいよ!」「態度が悪い」と、先生から毎日毎時間のように叱られ続けている子どもたちが、少なくありません。
先のルールと比べてどうでしょう? 子どもにしてみれば、これらの言葉は「注意」でもなんでもなく、自分を非難する言葉を浴びせられ続けているにすぎません。

それに、状況や場面に応じた判断が苦手な子どもにとっては、「先生が基準」だと本質的な善悪や行動の規範が見えにくいのかもしれません。だから、混乱や誤認識につながってしまう。先生によって認められること、認められないことが微妙に違っていて、注意されたりされなかったりするために、「叱られた or 叱られない」で判断してしまったり、もっと極端な場合、先生が怖いか怖くないか、相手を見て行動してしまったり・・・。

ルールが明確であれば、サッカーと同じ。先生は公正な審判です。怒鳴る必要も罵る必要もない、ただ毅然と「はい、それルール違反です」と“注意”をすればよいのですから。

それから、このクラスでのもう一つの発見。「姿勢が悪い」=「態度が悪い」とか「やる気が無い」という決めつけも、我々はそろそろ意識を改めなければいけないなぁと思いました。だって、ほら

Img_0104
じっとしていることが困難で、常に椅子をグラグラしてしまう生徒には、キャスター付きの椅子を認めたそうです。

これは、「配慮」の部分ですね。

こういう見方と支援が、日本でも当たり前になるといいんですが。

(過去のニューヨークレポートも含めたまとめ読みは→こちらで)

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