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そのとき教室の一角で何が起きていたか~「注意機能」と「学級」の関係を考えてみた

きょう、P先生の授業を参観してきました。

学校の外部の人間が、学校公開でもないのに“ふだんの”教室の様子を見せてもらえるなんて有難い機会なうえ、巡回相談ではないので、純粋に、どっぷりと授業を見ていていいというのは、なんて気楽なんでしょう。しかも、給食までいただいて♪

P先生の話は、さんざん紹介したので、今回は取り立てて書かないつもりでいたのですが、

今も頭を離れない、あるシーンがあって、それが私にとって、というか、このところ私がずっと考えていたことや、これからやりたいことにすごくヒットするものだったので、ちょっと書いておこうかなと思います。

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算数の時間でした。

授業が進んでいく中で、いちばん廊下側の、いちばん後ろの席の女の子が、ちらちらとドアの方を振り返りながら、立ち上がるかやめておくか迷っている・・・そんなそぶりをし始めました。

私は、そわそわしている彼女が何を考えているか、すぐにピンときました。なぜなら、たぶんその時私が考えていたことと、まったく同じだったから。

すると、彼女の前と隣の席の3人が、彼女にひそひそと何かを言い、手で「行け」と合図をしました。少し離れていた私には、彼らの会話の内容までは聞こえなかったけれど、私も心の中で「行け」。

ゴーサインを受けた彼女は、ささーっと席を立ち、教室のドアを閉めて、また席に戻りました。

そして、何事もなかったかのように、彼女も、彼らも、授業に意識を戻しました。

以上、時間にして1分足らずのできごとです。

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さて、種明かし。何が起きていたのでしょう。

P先生の声って、小さいんです。“先生”にしては。

一方、そのとき音楽室だか隣の教室だか、とにかく廊下からどこかのクラスの大きな歌い声がずっと響いていました。

教室の後ろにいた私は、P先生の声が歌声にかき消されて聞き取りにくいなぁと思っていたところでした。廊下側の一角の席の子たちは、なおさらそう感じたにちがいなく・・・だから、ドアを閉めたのでしょう。蒸し暑かったので風通しのことを考えたのか、客の出入りのことを考えたのか、彼女が一瞬躊躇した理由は定かではありませんが、ドアを閉めてくれたおかげで、教室に入ってくる“雑音”が軽減され、授業に集中しやすい環境になりました。

だからどうした、それがどうした。・・・・そう思われるかもしれません。

でも、このワンシーンは、私にとって「注意」という機能がどういうことで、それがうまく働く場合と働かない場合(たとえばADHDの子)では何が違うのかを再確認すると同時に、

「学級の注意機能」というのもあるんだなぁと思ったのです。あのときP先生の教室(学級)で、それが働いているから、彼女は「外の音がうるさくて先生の声や友達の発言が聞こえない」ことに気付き、彼らは「ドアを閉めて雑音を遮断する」という“方略”を実行し、その結果、授業は成立し、みんなが集中して学習に取り組めた。

極端にいえば、学級がまるごとADHD状態になってしまっているとき、このシーンは絶対に起こり得ないのです。。。

説明しだすと長くなりそうだし、明日・明後日も午前中から仕事なので、何回かに分けて書いていくことにします。

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