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中学生のSST・・・さて、どうなる?
アンダンテは学習支援のイメージが定着していますが、高機能自閉症やアスペルガー症候群などの子どもたちを対象としたSST(ソーシャルスキルトレーニング)のコースも細々とやっています。(ご参考までに、→こちら アンダンテHPより)
これまでは、小学生のみのグループしか開講していなかったのですが、利用してくださっているお子さんたちも、長く通っているうちに、とうとう春から中学生という生徒さんが。
というわけで、必然的に、4月から新しく「中学生グループ」が始まることになりました。
私自身、初めての試みなので、どんな内容でプログラムを構成していくか、これから試行錯誤していくことになります。
ただ、これまでも何度か、中学生をSSTグループで受け入れようとして失敗してきた経験から、
「動機づけ」の成否が、小学生以上にカギを握るだろうと、感じていました。
低年齢の子は、何だかわからないけど親御さんにつれてこられて、何だかわからないけど楽しいから参加する・・・という感じで済むことも少なくないのですが(もちろん、そうとも限らないこともあります)、
中学生ともなると、「なぜ、自分がここに来なければいけないのか」「ここで、何のために、どんなことをするのか」ということが納得できないと、どんなプログラムを用意したところで、ほとんど意味がないし、それ以前に、来てもらえない。
そこで、手始めに前回は、アンダンテSSTグループ中学生コース第1期生となる(予定の)2人に、
「ソーシャルスキルって、何のことか」ということを知ってもらい、「中学生に必要なソーシャルスキルって、どんなことだと思う?」と考えてもらう活動の中に、いろいろな「仕掛け」を施して動機づけをねらってみました。
一人は、長い間ここに通ってきてくれている子で、SSTが「子どもっぽいもの」と思っているようで、このところずっと「もう卒業したい」と言い続けていました。もう一人は、最近加わったメンバーで、どんなことをするのかイメージがわかなかったのか、最初は通うことにとても抵抗を示していたそうです。
二人とも、頭の切れる子たちです。学校などで「うまくいっていない」感覚も、おそらくある程度感じている一方で、親に「来させられている」という気持ちも、強く持っているに違いありません。
できることなら、きっかけはどんな形でもよいから、ポジティブな気持ちで参加してほしい。「興味がある」でも「自分に何かプラスになりそうだ」でもいいし、「面白そう」とか「ともだちができる」とかでもかまわない。
そんなことを意識して、「ソーシャルスキルとは、一生ものだ」ということを、オバマ大統領の例なども交えて理解してもらったうえで、
新グループは、中学生のきみたちと「中学生に身につけてほしいソーシャルスキル」を一緒に考えていきたい。同時に、中学校生活でぶつかる疑問や悩みを気軽に話せる場にもしていきたい、と伝えました。
「仕掛け」がうまく働いたかどうかは、2人がこれからどのような姿勢でプログラムに参加してくれるか、そこで何を得てくれるか、にあらわれてくるかと思います。
もちろん、それ以上に、こちら側が毎回の内容を充実させることも大切ですが。
どうなることやら、ドキドキです。
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