脳のことを知ると、支援も教育もスキルアップできる~おすすめ!本の紹介|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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脳のことを知ると、支援も教育もスキルアップできる~おすすめ!本の紹介

「発達障害は、脳の機能の障害なんです」

研修や講演に呼んでいただいたときや、巡回相談で先生方とお話しするとき、

必ずこれを最初に言うようにしています。

たとえばDSMや文科省の定義のようなものだけで理解しようしないでほしいからです。

DSMなどの定義は、統計のための分類なので、表にあらわれる「症状」で説明されます。もちろん、それはそれで正しいですし、大切な「診断」の指針です。ですが、「支援」を考える上では、これらの定義以上に、「なぜつまずくのか」の理解が必要です。

ADHDの子は「不注意で集中力のない子」というとらえ方で説明すると、「薬を飲んだら治るのか」「集中力を高める訓練をさせればいいのか」という質問が返ってくるし、PDDもしかりで、「こだわりが困る」から「こだわりをやめさせねば」という発想から抜け出せずにいると、本当の意味で子どもたちの学びや育ちを支えることができません。

逆にいえば、だから、彼らは「脳の機能の何がうまくいっていないのか」を、先生が理解してくれれば、あとは話が早いのです。

ただ研修等の限られた時間では伝えたいことを十分に伝えきれないし、巡回相談では個々の子どもたちのケースをもとに話すので内容が部分的になってしまう。ずっとそのもどかしさを感じていました。

「苦手攻略大作戦」の仕事が終わったら、次は、学校の先生たちに発達障害の子どもたちを「脳の機能」から理解してもらうための記事なり本なりをまとめたい・・・・と考えていたのですが、

その必要はなくなりました。

昨秋、こんな本が出ています。

脳からわかる発達障害―子どもたちの「生きづらさ」を理解するために 脳からわかる発達障害―子どもたちの「生きづらさ」を理解するために
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2009-09

「脳の話」というと、どうしても難しいイメージになりですが、これはとても明快に書かれていて、すっと理解できます。

LD、ADHD、高機能自閉症の子どもたちのつまずきは、脳のどういう機能がうまくいっていないからか、だから、どんな教え方やどんな配慮をすればよいのか、先生にも親御さんにもよくわかると思います。

本人の努力不足ややる気のなさではなく、うまくできない本人が誰より辛い思いをしていることもよくわかります。

また、お子さんの学校での姿、家庭での姿が違うことがありますが、そんなとき、先生は「家庭でどんな育て方をしてきたんだ?」と訝り、親は「先生がしっかり指導しないからなんじゃないか?」と不信感を覚えます。

でも、「こういう場面でできないのは、この子のこの力が弱いないからなんだ」という、共通理解があれば、ともに協力して支援の道を探ることができる、とも思います。

それに、発達障害の子どもたちに限らず、人の脳はとても高度なことをやっているということが理解できますし、そもそも教えるという仕事は、究極は「脳を育てること」でもあるわけですから、教育に携わる者が脳のしくみを理解することは、これからは必須知識かもしれません。

甥姪に邪魔されながらも読み上げられたほど、読みやすい本です。

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お正月は、甥っ子を連れて「てっぱく」(鉄道博物館)の予定が、甥っ子発熱のため、どこにも出かけられずじまいです。室内でストレスをためている私と甥姪たちに、同情の1クリックを。

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