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はるえもん、寝屋川市教育委員会を訪問するの巻

11月2日の午後に、大阪の寝屋川市教育委員会を訪ねました。

訪問を思い立ったのは、寝屋川市が「ユニバーサルデザインの授業づくり」に取り組んでいることをおうかがいしたからです。

いま、市小・中学校では、「ユニバーサルデザインの授業づくり」に取り組んでいます。これは、「すべての人にとって使いやすいもの」をつくろうという「ユニバーサルデザイン」の考え方を、毎日の授業に取り入れたものです。

「教科」「指導者」「学年」が変わっても、すべての子どもが「分かる」「できる」を実感しながら、安心して学ぶことができる授業をつくっていきます。そのために「授業の内容」「環境整備」などのチェックポイントを確認しながら、日々の授業の中で実践していきます。(広報ねやがわ 平成21年6月15日号より)

とあるように、寝屋川市では、「ユニバーサルデザインの授業」を「学び合いの授業」「言動活動を大切にした授業」と合わせて、小中学校の学力向上に位置付けているそうです。

いま、市内の先生方に配る概念表やチェックリストを記載したリーフレットを作成していらっしゃるとのこと。

 特別支援教育が始まって、

 通常学級で、さまざまな「支援」の必要な子どもたちについての理解が少しずつ広がって、

 「人をつけてくれ」「通級に行かせれば」だけでは解決しないことが見えてきて、

 「通常学級の先生が、環境や授業、学級づくりを変えていかなければならない」という意識が芽生えてきて・・・・

特別支援教育に取り組んでいくにつれ、こういうプロセスを、程度の差はあれ、どの地域、どの学校でもたどっていくのだと思います。だからこそ、LD学会では「通常学級におけるUD」があれほどトレンドだったのでしょう。

ですがこれは、学校ぐるみ、地域ぐるみでの取り組みでないと、なかなか効果を上げられません。

それを、すでに市の方向性として打ち出している寝屋川。「先を行く者」の宿命として、いろいろな大変さもあるとは思いますが、どのような成果が出てくるか、今後に注目したいと思います。

そもそも、これまでにも、3年前から1学期のうちに1年生全員の国語・算数の授業観察をして、つまずく可能性のありそうな子に関しては担任の先生にフィードバックし、なるべく早い段階での問題解決を図るなど、巡回相談のシステム一つとっても、徹底的で効率的。(うちの区とはえらい違いだ)

また、小中学校の校内や学校区での研修にも積極的で、支援の必要な子を“専門家”頼みにするのではなく、学校で解決できることを増やしていこうという姿勢が地域にあることも、お話の端々から感じられました。

いいなぁ、すごいなぁ、とうらやんでいるだけではなく、私ももっと頑張らなきゃなぁと、つくづく思いました。

突然電話をかけて「お話を聞きたいんですが、行ってもいいですか?」と連絡し、さぞかし戸惑われたこととは思いますが、特別支援教育の指導主事さんと巡回相談担当のお二方がお忙しい中お時間を割いて、いろいろ教えてくださいました。ありがとうございました。

(ニューヨーク市の教育庁に行ったのもこんな調子でした。そろそろ次の訪米の計画も立てなきゃ・・・)

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