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言語能力の多様性・・・ことばの苦手な子もいます。~UDLを読んでみた(4)

今日、巡回相談先の学校に向かう際のできごと。

吉祥寺駅でJRから京王井の頭線に乗り換えたところ、発車時刻になって

「浜田山・高井戸間で人身事故発生のため、運転を見合わせます」のアナウンス。

即、学校に電話を入れ、遅れると連絡をしたものの、授業は待ってくれない。

運転再開見込みにつきましては情報が入り次第お伝えします。お急ぎの方は振り替え輸送をご利用ください」とも言ってるけど、あいにく使える代替ルートもなく、焦って下手にタクシーなど使うより、再開を待つほうが早いと判断して、腹をくくることにしました。

と、思ったより早く発車を知らせるベルが鳴ったかと思うと、とつぜん「申し訳ありません。2番線の列車から先に発車いたします。お急ぎの方は、2番線の列車をご利用ください」と放送が。

なにぃ~? (もともと先に発車するはずだったのは1番線の列車)

慌てて列車を降り、隣のプラットフォームまで駆け出したのは私だけではなく、何十、いや、百人は軽く超えてるか・・・の乗客たちがいっせいに、走る、走る・・・・!

ふだんはちょっと見られない光景でした。

交通網の発達した東京では、事故や故障で電車が止まるなんてことは日常茶飯事です。

だから東京在住で日々電車をしている人は、こうしたハプニング時でも、放送や表示されるアナウンスで素早く最善策を判断する能力を知らず知らずに身につけています。

が、それも「言葉が理解できてこそだなぁ」と、1番線から2番線へと走りながら、ふと思いました。

モスクワの空港で、放送の内容を理解できず、ギリギリの時間になって搭乗口が変更になっていることに気づいて、だだっ広い空港を猛ダッシュした経験や、

ニューヨークから日本に帰る日、空港に向かうため地下鉄に乗ろうとしたら、なぜかその日臨時ダイヤでその駅には列車が来ないと知ったときの混乱と焦り。

言葉がわからない→正確な情報を把握できない→自分がどう行動すべきなのかわからない→アタマが真っ白! あの泣きたくなるほどの不安と動揺を、今日は全く感じなかったのは、ことばがちゃんと理解できるから。

「人身事故」「運転見合わせ」「再開見込み」「振り替え輸送」等々のことばの意味がわからない人たちは、どんな気持ちでいたかしら・・・・? 外国人や、ことばの理解に困難のある人、あるいは、こうした都心の交通事情に慣れていない人や、難しい言葉がわからない子ども。。。

かつてアンダンテに一人で通う自閉っ子が、途中でJRがストップして缶詰にされてしまうというハプニングに見舞われ、真っ青な顔で教室に駆け込んだときのことも思い出します。どんなに怖かったことか。

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学びのユニバーサルデザインUDLの3原則(©CAST)をちょっと読んでみる連載、

今日は原則1 「多様な提示方法を用いる」 のなかの

ガイドライン2

「言語や記号(シンボル)についてのオプションを用意する」(金子の意訳 原文はUDL(©CAST) のサイトでお確かめください。) 

つまり、ことばの苦手な子への配慮です。

ピンと来ないかもしれませんが、

いちばん、見落とされているような気がするんです。

教室にいる子どもたち全員が、同じ程度の日本語能力を持っているという前提、一定レベル以上の言語能力があって当然という思い込みのもと、指示や授業をしてしないでしょうか。

現実には、「○○ってどういう意味?」と心の中で戸惑っている子や、

必死で周りの子の行動を見て、ついていっている子が、いるはずです。

その状態を続けることは、非常に注意力を要しますので、とても疲れます。

不安やストレスにもさらされています。それを毎日、毎時間、積み重ねているかもしれません。

だから、集中力が途切れがちになったり、学習意欲が低下したりするリスクも高い。

また、ことばの苦手な子は、それだけで「授業についてこられない子」というレッテルを貼られがちです。

そうではなく、ことばの苦手な子でも不利益を被らない授業の工夫を、という授業のユニバーサルデザイン。

難しい用語や重要なことばは、定義を確認できるように示しておいたり、優しい表現に置き換えたり。

ことば以外の方法で理解できる方法も取り入れたり。

電子辞書や辞書ソフトを必要なときは利用できるようにしたり。

もちろん、言語だけでなく、数式記号や省略記号などについても同様の配慮がほしいところです。

ちなみに、私はケイタイの絵文字やマークで、意味がわかんないのがいろいろあります。

[E:tm]←これ、どういう意味ですか?

[E:d-point]←これは?

[E:pocketbell]←これ何?

「すみませんがリスケお願いします」というメールをもらって、

「リスケって何????」と、ドキドキしたことも。(reschedule、つまり予定の変更だそうです)

わからないのが悪いのではなく、わからない子もわかるようにする、ことばの苦手が学びのつまずきにならないようにする、そのためにどんなことができるか、ぜひ考えてみていただけたらと思います。

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日曜日は、親戚の法事。珍しく出席する予定で、「カラオケ練習しておきなさいよ」と母に言われたものの、最近の曲って、むずかしいなぁ~。綾香とかAIとか歌ってみたいけど、とても一夜漬けじゃぁ無理そう。・・・ていうか、何で法事でカラオケの選曲に悩まなきゃいけないのかわからない私に、応援クリックを・・・!

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