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特別支援学校がパンク状態・・・・4月26日付朝日新聞1面記事より

新聞ネタが続いてしまいますが、今朝(4月26日)の朝日新聞の1面+社会面に

「特別支援学校生、急増 10年で3割 教員・教室足らず」

という記事が大きく出ていました。

http://www.asahi.com/national/update/0426/TKY200904250207.html

↑上記サイトでは記事が半分以上省略されているので、できたら紙面にあたって全文読んで下さったらなぁと思いますが

知的障害が対象の養護学校が生徒数増加でパンク寸前になっているのは、数年前から感じていたのですが、地方ではもっとその傾向が高いのかもしれません。

理由として考えられるのは

①かつて多かった「分離教育」に反対する立場の人や、養護学校より地域の普通学校でと考える親御さんよりも、「専門知識を持った教員による専門的な教育」を望む親御さんが増えていること。

そして、記事にもあるように

②本来なら普通学校で学べるはずの知的障害を伴わない発達障害の子ども達が、普通学校での支援体制が不十分なために特別支援学校を希望したり、または普通学校で不登校などの不適応となって特別支援学校を頼るケースが増加していること。

さらに、不景気も後押しして

③特別支援学校の方が実習など就労に向けた支援が手厚いこと。

も、要因にあるのではないかと思います。

特に、中等部、高等部と年齢が高くなるほど、特別支援学校(旧 養護学校)にいる子ども達の「幅」が広くなっているのが現状です。重度の障害のある生徒さんから、知的障害のない生徒さんまで様々なタイプに対応しなければいけない現場の先生たちは、大変ですよね。

ちなみに東京には、就労に力を入れる「軽度の知的障害児のための養護学校」という位置づけの特別支援学校がありますが、定員に対する希望者数は、そこらの高校入試の比ではないほどの倍率になっています。

私は、「特別支援学校は、特別支援学校が必要な子ども達のために、必要」と考えています。

逆に言うと、②や③の理由で本来は普通学校で学べるはずの子どもたちが特別支援学校にいるというケースを減らしていかないと、教育財政は破綻してしまうのではないかしら・・・・?

特別支援学校って、すごくお金かかるんですよ。(在学児童生徒一人当たりの学校教育費は10倍近く。もちろん、送迎バスや施設などが必要だからというのが大きいでしょうが、児童生徒1人あたりの教員数なども全然違うし。)

でもそれは、それが必要な子どもたちのためのお金であって・・・・今のように特別支援学校で「教室が足りない」「教員が足りない」という状況は、教育の質を落としかねません。

もちろん、普通学校で不適応になった子どもたちが特別支援学校に移ることを非難するつもりはありません。そこに居場所を見つけられたのなら、個々のケースについては「よかった」と思うのですが、でも、できることなら、不適応を起こさせない学校にしていかないと。

やはりこの問題は、特別支援教育に、もっといえばこれからの社会に、大きな課題を突きつけられていると言えるでしょう。

普通学校の通常学級での支援体制の充実が急がれる、そのためには、先生たち一人一人に知識を持ってもらうしかありません。

けど、ひとつひとつ理解してもらい、ひとつひとつ変えていく、時間のかかる作業です。

もどかしいですね。

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