通級指導と不登校|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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通級指導と不登校

少し、気になっていることがあります。

先日、別の巡回相談員が話していたのですが、

「通級に通っている子の(在籍校での)不登校率が高い」というのです。

実際のところどのくらいの割合なのか、自分で確かめたわけではありませんが、

そういわれてみれば

私の知る範囲でも、在籍校はほとんど行けなかったり保健室登校だったりして、通級だけ行っているというケースがいくつかあります。

在籍校の担任の先生になかなか理解してもらえず、教室がつらいと感じている子、「通級に通っている」ということによって他の子からからかいを受けている子、本人が引け目を感じている子など、不登校の理由はそれぞれのようですが、

本来、通級指導は、通常学級の学習の“代わり”の場ではありません。通常学級で学んでいくという大前提のもと、集団では補いきれない必要な指導を個別や少人数の指導でカバーするもののはずです。

通級学級に通う子たちの多くは、通級で過ごす時間は楽しいと感じているようです。

でもなぜ、うまくいかないのでしょうか?

理由としては、1.通常学級と通級との連携がうまくいっていない。 2.通常学級での必要な支援が不十分 3.受け皿である学級(周りの子・先生)の特別支援教育への意識

などが推測されます。もともと発達障害の子は、二次症状としての不登校に陥るリスクは高いですし。

巡回相談のときは、不登校の子には会えないので、盲点だったかもしれません。今後、気をつけて見ていこうと思います。少しでもこの問題を改善できるといいのですが・・・・。

アメリカの小学校での取材で、「取り出し授業や補助教員がつく子どもに対して、周りの子達がどう思うか、本人が特別扱いを嫌がることはないか?」と質問したことがあります。

質問の意味がわからない、という顔をされたのが、すごく印象に残っています。

「自分に必要な支援を受けることは、その子の権利であるから、本人も、周りの子どもたちも、当然のこととして受け止めていますよ」と。

米国と日本の文化の違いもあるでしょうが、やはり、「みんなちがって、みんないい」という価値観を、学級に、学校に根付かせなければ、特別支援教育は成り立たない。この土台をぜひ、築いていただきたいと思います。

明日は今年度最後の巡回相談です。1年間、ありがとうございました。

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