イギリスモデルより「授業を変えること」から~今夜の「クローズアップ現代を見て|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

お問い合わせ

電話番号

電話番号

ブログブログ
  • HOME
  • ブログ
  • イギリスモデルより「授業を変えること」から~今夜の「クローズアップ現代を見て

新しい記事

イギリスモデルより「授業を変えること」から~今夜の「クローズアップ現代を見て

番組を見るために、仕事を早く切り上げて帰ってきました。

個人的な感想です。

まずひとつ。最近、特別支援の先進国としてイギリスを取り上げるメディアが多いのですが、

ひとつの小学校に

コーディネーター(専任)2名、担任17名、学習支援員23名って、

「いいよな~」とかうらやましがってたって、しょうがないと思うんです。

かの国は、人口は日本の半分、消費税は3倍以上(17.5%→15%に減税)ですよ。

同じ体制を作れるわけがないじゃないですか。

昨日も、ある学校のコーディネーターの先生に

「学習の遅れのある子は学習支援員に見てもらっていますが、教室を出て行っちゃう子たちについててくれる支援員さんって、派遣してもらえないんですか?」

と質問されました。(最初冗談かと思ったけど、本気でおっしゃっていました)

学習が遅れる子には学習支援員を、教室を出て行く子には追っかけ係を、コミュニケーションの苦手な子は通級へ・・・・そんな発想だけでは、予算がいくらあったって足りません。

でも、この子たちにもわかる指示を出してくれれば、この子たちにもわかる授業をしてくれれば、問題は半分以上解決するだけでなく、どの子にも過ごしやすい学校、どの子にもわかりやすい授業になる・・・・。

そう考える私には、イギリスの夢のような事例より、番組後半で紹介された三重県の山郷小学校の実践の方が、ずっと参考になるのではないかと思えました。

授業のはじめに流れを示すこと、わかりやすい授業こそが先生の武器であること、口頭での指示や説明だけでなく視覚的な手がかりを活用すること、etc.

このブログで、本で→

先生が明日からできること。 先生が明日からできること。

さまざまな「ちょっとした工夫」をしてほしいと書いてきました。それを確実に実践している先生がいること、そしてその成果こそ、画面のなかの子どもたちが楽しそうに学んでいる姿でした。

ただ・・・・あんまりこれ強調しすぎると、「うまくいっていないのは、自分の力不足のせいだ」と必要以上に自分を責めてふさぎこんでしまう先生方もいらっしゃるんですよね。。。

専門職や外部機関と連携・協力することや、問題をみんなで共有する姿勢、経験に頼りすぎず科学的根拠に基づいた手法や便利な機器を積極的に利用することなどは、もっと欧米をまねっこしてもいいんじゃないかなぁと思うのですが。みんなで支えあわないと、もちません。

特別支援教育が始まって2年。私は、これが軌道に乗るまで10年かかると思う、と以前書きましたが、さて現時点のあなたの学校は、今どんな段階でしょうか?

祝日の明日も仕事です! お疲れさんクリック・・・・ください。

↓↓↓

★この記事を面白いと思った方、当ブログを応援してくださる方は、

にほんブログ村 教育ブログへ本日も1クリックをよろしくお願いします。

【にほんブログ村 教育ブログ】へリンクし、人気ランキングの1票となります。

*当ブログ上の情報およびコンテンツの著作権は全て筆者に帰属します。
*トラックバックは歓迎♪

アーカイブ

アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ