脳みそに「糊付け」しよう!~NYレポート2-⑨|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

お問い合わせ

電話番号

電話番号

ブログブログ
  • HOME
  • ブログ
  • 脳みそに「糊付け」しよう!~NYレポート2-⑨

新しい記事

脳みそに「糊付け」しよう!~NYレポート2-⑨

P.S.166のローリー・ロビロット先生は、3年生の担任。その日は「四捨五入」についての授業をしていました。

今回の取材目的は「メタ認知の授業」と、「通常の教科の授業のなかにSAの考え方をどのように生かしているか」だと前に書きましたが、

ローリー先生は「算数の授業の中でメタ認知を教え」ていました。

Photo

発問をして、子どもたちの手が挙がりはじめると、ローリー先生は「Ask yourself」(自分で自分に聞いてみよう)と話しました。「発表する前にこれをやることで、自分の考えをチェックできるし、より深く考えることができるのよ」

ローリー先生は、「メタ認知」つまり、学習について考えるという作業は、自分の脳ミソに糊付けできるのだと、子どもたちに説明していました。

「言われたことをただ聞いていただけの人は『わすれちゃった!』ってなっちゃう人。記憶に残る本当の学習は、『なんでこうなるのかな』と自問自答することが大切なのよ」

「発言したり、話し合ったり、書いたりしながら、脳に糊付けしてね」

ローリー先生の口から“Glue”という単語が度々出てきていましたが、名詞で「のり、接着剤」、動詞だと「のりづけする、接着剤でつける」という意味だそうです。脳ミソに糊付け・・・・なるほど。

発言したものの、答えが間違っていた子がいました。ローリー先生はすかさず「だれかヘルプできる子は?」といって、他の子から正答が出たところで、間違えた子に正しい答えを確認させたうえで、みんなにこう話しました。

「間違えた人も、いま記憶を更新したから、正しい答えの出し方を覚えられましたね」

「ちゃんと考えなさい」「しっかり覚えなさい」ではなく、どう考えるのか、どう覚えるのかを子どもたちに合わせて具体的に教えられるのは、メタ認知をSAで学んだ先生ならではですね。私も見習わなくちゃ。

先週から3学期の巡回相談が集中的に続いています。「自分のやり方をどうにかすることで、この子もきっと伸びるんじゃないかと思うんです」・・・そんな先生の言葉が聞けて、うれしくなったりしています。

ニューヨークレポートも、もう少しで完結です。お付き合い&応援クリックよろしくお願いします!

↓↓↓

★この記事を面白いと思った方、当ブログを応援してくださる方は、

にほんブログ村 教育ブログへ本日も1クリックをよろしくお願いします。

【にほんブログ村 教育ブログ】へリンクし、人気ランキングの1票となります。

*当ブログ上の情報およびコンテンツの著作権は全て筆者に帰属します。
*トラックバックは歓迎♪

アーカイブ

アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ