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PT・OTが学校に常任でいる。~NYレポート2-④

3回にわたってP.S.76の言語指導教諭による少人数グループの授業の様子を紹介させていただきましたが、実はこの学校、全45学級のうち18学級が特別教育(Special Education)のクラスという、地域でも最大規模で特別教育に取り組んでいる学校です。

特別教育のクラスのうち、9クラスはいわゆる、日本の特別支援学級のような学級ですが、残り半分は以前に紹介した(→こちら)CTTクラスで、IEPを持っている特別支援対象の子がそうではない子たちにインクルード(混合)されています。そのCTTクラスの中でも、自閉っ子たちのクラスは学級の人数がやや少なく構成されていて(自閉っ子4人、定型発達の子8人のクラスに先生が2人)、自閉っ子に配慮した指導スタイルがとられているそうで、・・・・それを聞いたら、どんなふうに授業が進められているかすごく興味があったのですが、今回は見る時間がなかったので残念です。

でも、予定になかったことで、ひとつ大きな収穫がありました。

この学校にはPT(理学療法士)、OT(作業療法士)がそれぞれ2人ずつ常任でいます。直接お会いして少しお話を聞くことができました。

とくに、PTの先生は、学校でどんな指導をするのか実際に見せてくれたりして面白かったですよ。特別学級の子のほぼ全員、CTTクラスの約半数がPTの先生の指導を受けているそうです。(数としては全体の1%にも満たないですが、レギュラークラスの子でも利用者がいるとのこと。)

たとえば、姿勢の維持が難しいことと注意集中が続かないことは関連があって、授業中くねくね姿勢が崩れてしまうADHDの子に、ひたすら「ちゃんと座りなさい!」と叱るのではなく、遊びやゲーム感覚で姿勢を保つ筋力をつけるトレーニングをするなど、教育現場にこうした専門的な指導を受けられる場が常設されているって、いいなぁと思います。もちろん、PT・OTの指導は“医療行為”なので、親の同意のもとIEPに組み込まれた子どもを対象に行われています。

とはいえ、アメリカでもこのような学校現場でのOT、PTのプログラムというのは最近になって広がってきている分野だそうなので、日本ではまだまだかなぁ。

Ps76ptclass ←PTの先生が、エクササイズの一つをデモンストレーションしてくれました。

Ps76ptclasswall1 Ps76ptclasswall2

←PTの部屋の壁には、筋力を伸ばすエクササイズやヨガのポーズを紹介する掲示も。

ということで、取材の主目的からわき道にそれた話題になりましたが、いずれも私のアンテナにはピピッときた情報なので、ご紹介させていただきました。

次回は、別の小学校P.S.88で参観した授業をご報告したいと思います。

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