書くために考える・考えるために書く|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

お問い合わせ

電話番号

電話番号

ブログブログ
  • HOME
  • ブログ
  • 書くために考える・考えるために書く

新しい記事

書くために考える・考えるために書く

ある学校のあるクラスで、保健の授業を見ました。

テーマは、「心の成長」。

体の成長と同様、心も成長するということを学ぶものでした。

パワーポイントのスライドを映し出して進められていたので、黒板は使っていませんでしたが、

様々な問いかけや絵は、スライドで見せるだけではなく、ワークシートにも示されています。

一つひとつの発問に対して、ワークシートには自分の考えを書く欄があります。考える時間、書く時間がたっぷりととられているので、“全員の脳みそが動いてる”って感じがしますね。

で、ほぼ全員の子が自分なりの言葉を書き込めた頃合いを見て、何人かをあてて、発表。

ここで、発言した子の意見を「聞く」、すると自ずと自分の考えと似てるとか違うとか考えることになります。発言する子も、ワークシートに書いたことに言葉を補って説明したり、先生に「そうか、つまりこういうことだね」とフィードバックされたりすることで、より深められる機会をもてますね。

2場面×2つの発問について、こうした活動の流れを繰り返し、さいごにまとめ。

一見、なんてことのない、よくある授業の光景なのでしょうが

ここでお話したいのは、「板書を写す」ことと「自分の考えを書く」ことは、同じ「書く」作業でもぜんぜん違うものだということです。

ワークシートを活用して、全員に「書く」時間を与えたことは、全員に「考える」時間を与えたことに等しい。

同じ課題を、発問してすぐ挙手させる→発言した子の意見を黒板に書く→写させる だと、発言した子以外の子のなかには、何も考えないまま終えてしまう子がいるかもしれません。

考えるために書く、書くために考える、・・・・これって、学習には大切なことですよね。

この授業では、考える(考えを言語化する)目的で書かせる、という作業を効果的に活かされているなぁと思いました。

もちろん、人は「記録する」(言葉を保管する)ために書くこともあります。メモを取ったり、板書をノートに写すのは、この目的ですね。あとで見返せるようにするため。

でも、「書き写しながら考える」のは、容易なことではありません。いっぱい字を書くと勉強したつもりになるけれど、実は機械的に鉛筆を動かしていただけ、ということもあるし、以前に書いたように(こちら と こちら)、書くことで考えることが阻害される子もいるでしょう。

そんな例にも、触れたいと思いますが、長くなるので今日はこの辺で。

みなさま応援クリックありがとうございます。おかげさまで8位まで回復。もう一押し、いただけたらうれしいです♪

↓↓↓

★この記事を面白いと思った方、当ブログを応援してくださる方は、

にほんブログ村 教育ブログへ本日も1クリックをよろしくお願いします。

【にほんブログ村 教育ブログ】へリンクし、人気ランキングの1票となります。

*当ブログ上の情報およびコンテンツの著作権は全て筆者に帰属します。
*トラックバックは歓迎♪

今のうちに年賀状を書き始めれば、年末がラクなのに・・・・と毎年思う。

Photo

アーカイブ

アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ