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すがすがしい春の日に、「ソーシャルスキル」について考える~SST再考1~

桜の花びらが舞うなか、コートなしで出かける。

マンションの前で、女の子が大きな声で 「おはようございます!」 。小学校3、4年生ぐらいかな。うちの近所の子どもたちは、本当によく挨拶してくれる。小学生だけじゃなくて、頭のてっぺんから指先までおしゃれに余念のない年頃の女の子も、ズボンを腰まで落としてガニ股気味で歩いてるお兄ちゃんも、なぜかきちんと挨拶してくれる。

気持ちいいなぁ。

晴れた午前の空を見上げて、爽快な気分になりながら歩いていたら・・・・・

どん!

なんと私、自転車に轢かれてしまいました・・・・。

いや、言うほど大した事故じゃなかったんですが(笑)

長い坂道をよっこらよっこら自転車をこいできた女の子(たぶん、小学2年生ぐらい)、坂を上りきってホッと気が緩むと同時にハンドルを取られたようです。よろよろっとよろめいたかと思いきや、なぜか見る見る私の方へ吸い寄せられるように・・・・おっとっとっと? 空を見上げて歩いていた私はよけるのも忘れ(どんくさ・・・)、彼女の自転車の前輪は私の左足に乗り上げ、両手にバッグを抱えていた私はお腹で彼女の自転車のハンドルを受け止めるようなかたちに。

幸い、脚はブーツのおかげで、お腹は脂肪のおかげで、痛みも怪我も特になく、ただ二人、呆然。

「ごめんなさい!」

青ざめながら、私を見る女の子。

「大丈夫? 気をつけてね」

出勤時にそんな出来事があった先日、あらためて「ソーシャルスキルって?」と考えてしまいました。

というのも、ちょうど今、新年度のグループ指導(アンダンテのグループ指導は、ソーシャルスキルトレーニングのコースです)の内容について検討している時期でもあり、また、先月のS.E.N.Sの試験勉強でSSTの理論を再確認したことなどもあって、私の頭のなかでいろんなことがリンクしたようです。

人と会う。

「こんにちは」とか「おはよう」と挨拶する。

挨拶が返ってくる。

笑顔になる。

気分が良くなる。

自分がいつそれを教わったのかは覚えていないほど幼い頃に、私たちはそのスキルを初めて実行し、「じょうずね~」「えらいね~」と、お母さんやお父さん、周りの人たちにほめられたり、なでられたりすることを何度か繰り返されるうちに、自分のスキルとして獲得していきます。言葉だけじゃなく、声の大きさ、表情、言うタイミング、軽くぺこりと頭を下げるしぐさ、全部含めて、挨拶というスキル。

「ごめんなさい」も、しかり。

もちろん、挨拶だけがソーシャルスキルの全てではありません。自分ばかり話さず相手の話に耳を傾ける、相槌を打つ、適切な話題を選ぶ、笑顔を作る、負けても怒らない、謝られたら許す、困っている人を助ける、嘘をつかない、人を誉める、TPOに合った言葉遣いや態度、身だしなみに気を配る・・・・・年齢や状況に応じて無限大にありますね。

そのスキルを使えば、人と人との関わりや、集団、社会でより円滑にやっていける、と言ったらよいでしょうか。

「態度が悪い・失礼だ」「無愛想・感じ悪い」「わがまま・身勝手」などと言われる子どもや大人たちを、「適切なスキルを身につけていない、もしくはうまく行使できていない」という捉えかたをすると、少し分かりやすくなってきます。大人だって、そうしたことが得意でない人たちはたくさんいます。

発達障害の子ども達は、その特性から、こうしたスキルを自然に身につけることが難しい場合が多々あります。先に述べたような、「教わる→自分でもやってみる→誉められる→これでよいと学習する」といった関係が理解しにくいせいもありますし、誤って不適切な方法を学習してしまうということもあります。

私が大学生だった頃、ちょうどソーシャルスキルとかSST(ソーシャルスキルトレーニング)が注目され始めていた時で、私の卒論のテーマも「子どもの遊びとソーシャルスキル」というものでした。

あれから十何年たって、

「ソーシャルスキル」って何だろう。SSTって、どんな意味があるのだろう。

今あらためて、そんなことを考えています。

「クールダウンの掟」シリーズと並行して、「ソーシャルスキル再考」シリーズも進めて行こうと思います。

※アンダンテのグループコースにご興味がある方は、アンダンテ(03-3390-2044)にお電話でお問合せください。ご案内リーフレットを送付いたします。

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