前回の記事への書き込みから、思わぬ事態になっていまして、放置することはできないと思いますので、ここでメッセージとご報告を書かせてください。

まず、「これから近くの７階建てのビルの屋上へ外階段から上って、身を投げます」というコメントを書き込まれた「不惑を過ぎた発達障害者」さまへ。

今、貴方が死にたいと思うほど辛い状況におかれているのだろうということを想像しています。貴方のことがとても心配です。でも、私には貴方を直接助けることができないこと、貴方のことが気がかりだというメッセージが伝わらないことを、とてももどかしく思っています。

幸い、貴方がメールアドレスを記入してくださったので、そちらにメールを出しました。読んでください。先のコメントにも書いたように、このブログは不特定多数の方がアクセスしています。たくさんの人が、心配しながら見守っていると思います。でもその一方で、こういう場は何かの拍子に話がこじれたり、貴方を更に傷つけたりする危険性も高いのです。ですから、私としては、このブログのコメント欄で個人的なやりとりをすることはお勧めできません。そういう意味で申し上げたのだということを、理解していただけることを願っています。

ですので、「不惑を過ぎた発達障害者」さん、できれば、メールで連絡をください。

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さて、ここまでのやりとりをご覧になって心配していらっしゃる読者の方も多いと思いますので、一応経過をご報告しておきます。

私がコメントに気づいたのは昨夜仕事の後でした。放っておくわけにはいかず、まず書き込んだ「不惑を過ぎた発達障害者」さんのアドレスを確認し、メールを出しました。

次に、警察に相談しました。「どこの誰だかが分からないと、その人のところに警官を派遣できない」といわれ、もっともなことなので、OCNに連絡をしました。偶然ですが、このブログも「不惑を過ぎた発達障害者」さんのアドレスも、プロバイダがOCNなので、本人の特定はおそらく可能とのことです。もちろん、個人情報なので私には教えられないが、警察から連絡があれば対応しますとの話でした。ただ、昨夜は警察の担当課もOCNの担当部署も、すでに業務が終わっている時間でしたので、今朝改めて警察に出向いて、対応をお願いしてきました。

一方、私より先に書き込みに気づいた別の読者の方も、すぐに警察に届けてくださっていました。また、「不惑を過ぎた発達障害者」さんあてのメッセージをコメントしてくださった方もいらっしゃいます。そして、何よりも、心無い書き込みをする人が一人もいなかったことは、このブログの読者の方々の優しさ、温かさを感じました。ありがとうございます。みなさんの気持ちが、届きますように。

私にできることはひとまずここまでで、あとは警察にお任せしたいと思います。ただ、警察の方にはアスペルガーの特性を大まかに話し、「しかるべき相談機関につなげてあげてください」とお願いしました。個人情報の関係で、警察から私にどこの誰がどうなったということは教えてもらえませんので、今後の結果については私も知り得ませんし、ここでご報告することもおそらくできないと思います。どうかご了承ください。

それにしても、つくづく、難しいなと思いました。

発達障害の支援のシステムが構築されるのは、まだまだ、まだまだ、これからです。何も知らない人のほうが圧倒的に多いです。

私自身、相手を傷つけないよう、刺激しないよう、言葉を選んで書いたつもりのコメントが、逆に当人にうまく伝わらない難しさを改めて実感しましたし、警察で発達障害やアスペルガーについて説明するのも、やはりとても難しかったです。

私自身も、10年以上かかって少しずつ、こういう子たち、こういう人たちがいるんだということを知ってきたわけですが、それでもまだ理解していると自信を持って言うことはできません。

でも、ここ何年かでだいぶ発達障害を分かる人が増えてきたのは、当事者の方たちがご自身の体験を書いたり話したりと、声を上げてきてくれたことが大きいのですよね。

大変なこと、たくさんあると思います。でも、理解していない人がまだまだ多いことを憂えているだけでは始まりません。これからも、少しずつ、上手に伝え続けて、理解を広げていくしかないと思っています。