クールダウンの掟 その2「場を選ぶ」|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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クールダウンの掟 その2「場を選ぶ」

前回の話への、さくらこさんのコメントがあまりにも笑えたので、もう書き手を交代したいくらいなのですが、そんなわけにもいかないので、第2段です。(パニック対応 まとめ読みは→こちら

イ 周囲の環境と支援体制を整える

掟その2 場を選ぶ

Q先生が強調されていたのは「集団の刺激から離れる」ということでした。頭に血が上ってしまっているときは、周りの子たちに声をかけられることや、見られているということ自体が刺激になって、火種に油を注いでしまう結果にもなりかねません。それは、いろんな形で起こりえます。「また○○くんが、怒ってるよ」という一言が、クールダウンしようとしているところに再点火してしまったり、そのこと自体が次への火種として残ってしまったり・・・・。

もうひとつ、危険から遠ざけるという意味でも、場を選ぶことは大切だと思います。どうにも止められないイライラ虫が、物を投げたり蹴ったりという行為に走らせてしまうことは、ままあります。あるいは、トラブルの相手がそばにいれば、言葉にできない悔しさや腹立たしさを、その子に手を出すという行動で表現してしまうリスクも高いです。

「そんなことをしてはいけない!」と叱らなくてすむように、そんなことをせずに済むように、先生は素早く周りに目を走らせてください。

その場に居合わせた先生には、落ち着くのにふさわしい場、環境に、速やかに移動させるよう、上手に促してほしいのです。もちろん、トラブルの相手が先生ご自身であれば、他の先生にバトンタッチするというのも、本人の気持ちを切り替えさせるのには有効かもしれません。

言うまでもなく、前回の「小さく収める」が大前提ですから、場所を移動する場合は引きずり出すような行為は避けてくださいね。

クールダウンスペースを保健室にしていてうまくいかなくなった例をいくつかの学校で聞きました。常に他の子どもたちの出入りがあるし、寝ている子がいる時だってあるし、薬品や道具などもいっぱいですものね。あと、クールダウンスペースが教室から遠すぎて、機能していないという例もありました。むずかしいですね。その子その子の事情に合わせつつ、学校の事情もふまえつつ・・・・。

私たちの教室は、狭いところなので移動のしようがありません。誰かがパニックになったときは、対峙する担当者以外のスタッフは、その子にあーだこーだ話しかけたりは決してしません。一定の距離を置いて、他の子どもたちの対応、いつもどおりの授業をできるかぎり継続することで、「大丈夫だよ」という空気を発信します。でも、もちろん、担当者にまかせっきりで「こっちには関係ありませーん」ということではないのです。状況を目の端に入れていて、すばやく出しっぱなしのノートパソコンや、投げられたら危ないもの(はさみとか)を片付けるなど、目と目での連係プレーをしてくれます。

クールダウンは、落ち着いた安全な環境で、最少人数であたり、刺激を極力与えないよう静かに見守ってあげる。

これが大原則ですね。

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