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覚える・覚えている・思い出す・自動化する2~電話番号の甘い記憶

連日の暑さに夏好きの私もうだっておりますが、がんばって「記憶」機能編第2弾にまいりましょう。(前回のおはなしは→こちら

今朝起きて、シャワーを浴びて髪を洗っていた私。ふと手を止めて、考え込んでしまいました。

「いま、私は二度目のシャンプーを流したんだっけ? それともリンスを流したところ?」

あの、私これ、しょっちゅうなんですけど、みなさんもこういうことってあるんでしょうか?

今自分が何をやっていたところか、どこまで済んだのか、わからなくなってしまうんです。で、どうしても思い出せない。

でもって、さて家を出るぞという時になって、「あれ? ケイタイは? さっき使って・・・どこ置いたっけ?」「あれれ? 日傘がなーい! もしや昨日どこかに忘れてきた?」と、バタバタ捜し物タイムとなります。毎回。今日もそれで遅刻しました。ケイタイは電話かければ鳴るのですが、日傘は呼んでも応えてくれません。しかたなく諦めて別の日傘を差して来たら、職場の机の上にありました。

「短期記憶」と「長期記憶」については、もうご存知の方が多いと思います。たとえば、電話をかけるとき、書いてある番号を見て、その数字の並びをいったん覚えて、数字ボタンを押す。その一瞬の間だけ覚える記憶が「短期記憶」ですよね。短期記憶は必要なくなればすぐに忘れてしまうのに対して、自宅や恋人の電話番号はずっと頭の中に入って、必要に応じて取り出せる記憶です。こちらは「長期記憶」。

「長期記憶」は、いったん「短期記憶」を通過するのだそうです。

そりゃ、そうですね。自分の家、仲良しの友達の電話番号、大好きな人、何度も何度もかけたり書いたりているうちに、いつの間にか考えなくても思い出せる・・・・。(なんていうのは昔の話で、今はケイタイのメモリーに入ってしまってるから、そういう「特別な番号」の甘い響きも薄いなぁ)

九九や漢字を繰り返し練習しなきゃいけないのも、そのためで、要するに覚える・思い出すの頻度が高いほど長期記憶として定着しやすいわけですね。

でも、「短期記憶」や「長期記憶」に弱さを抱える子どもたちもいます。たとえば「え?」ってすぐ聞き返したりする子。注意力の弱さからきている場合もありますが、短期記憶の問題の可能性も考えられます。あるいは、他の子と同じように、いや、他の子以上に練習しても練習しても、九九や漢字が定着しない子。ひょっとしたら、「長期記憶」に入りにくくて困っているかもしれません。

で、最近研究が盛んな「ワーキングメモリー(作業記憶もしくは作動記憶と訳されています)」というのは、短期記憶の拡張概念なのだそうです。

すみません、今回はワーキングメモリーの説明までいくつもりだったんですが、時間切れです。次回に続けますね。

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※参考文献 "The Mind That’s Mine"  Dr.Mel Levine

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