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補足~勘違いの勘違いをしないために。

前回の話<自閉っ子の場合②>の内容について、誤解のないよう、再度強調のため補足をしておきます。

自閉っ子はその特性から、「勘違い」をしやすかったり、ささいなことを「大げさに」受け取っていることがある、という話をしました。

だからといって、「ああ、あの子のいっていることは大げさだから」とか、「どうせ勘違いだ」と決めつけた対応をとることは、絶対にしないでください。

理由の第一は、「大げさ」とか「勘違い」というのは、これは「私たちの側から見た事実」だからです。本人の側にしてみれば、それは「本当にそう感じた事実」です。このブログを書き始めた頃から「怒鳴らないで」「不要な叱責をしないで」とお願いしているのも、そのためです。私たちにしてみたら何でもないことでも、それが誤解であっても、彼らの感じる恐怖や被害者感情は「本物」なのです。

理由の第二は、彼らの状況を把握することや言外の意味を理解することの困難は、たしなめられただけで「叱られた」、肩を叩かれただけで「殴られた」といった誤解をするのと同時に、その逆もまた、多いのです。つまり、「いじめられている」「被害にあっている」という状況に本人がなかなか気づかないことが多々あります。からかわれたり馬鹿にされていることに鈍感だったり、言われるがままに応じてしまうことがあるので本当にいじめや犯罪の被害に遭いやすく、また、「そういうものなんだ」という思いこんで常態化もしやすくなります。本人が気づかないのですから、周囲はなおさら気づきにくい。

だからこそ、事実関係は、常に双方の側から確認するよう心がけなければいけませんし、見解の相違があれば「それはこういうことだったんだね」「○○くんは、そういうことをされると、こう感じてしまうんだ」と整理して説明する必要があります。「それは、キミが大げさに言ってるだけだよ」と言い切ってしまえば、本人は被害者感情(恨み)を蓄積するだけですし、相手も実はその子を傷つけていることに気づかずじまいになってしまいます。

何も、自閉っ子の問題に限ったことではないと思います。何事も、結局のところコミュニケーションと信頼関係の問題。

たとえば、最近あまり聞かなくなりましたが「それはセクハラにあたるのか否か」といった議論も、似ているような気がします。一方が「恋愛だ」と思い、もう一方が「セクハラだ」と思う、それはどちらが正しいということではなく、それぞれがそう思っているのは、それぞれに事実なのでしょう。また、仮に「きれいな脚してるね」というそのセリフを不快と感じるかどうか、そのラインは一人ひとり違うし、誰に言われるかによっても違います。だから、決めつけてはいけないのだと思います。

あれ? 大事な話なのに、また不適切な喩えを引っ張ってきてしまった感じ。。。ご容赦を。

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