ルールって何だ?(2)|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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ルールって何だ?(2)

前回から引き続き、「ルールを守れない子」を例に、考えてみたいと思います。

巡回相談という形で、いくつかの学校をまわっているうちに気づいたことなんですが、「ルールが明快な教室」と「ルールがあいまいな教室」があるように思います。

「ルールがあいまいな教室」では、「ルール」よりも、その時どきの「先生の指示や態度」が子どもたちの行動の基準となります。ところが、クラスの中には1人2人、「先生の指示が通りにくい子」、先生の態度や周りの状況で「察することができない子」がいます。(その子たちも「支援」の必要な子だと私は考えます。)

先生にとっては、その子たちの言動に困ってしまう。授業中なのに「話の流れを無視して勝手にしゃべりだすし、立ち歩いたり教室を出て行ったりしてしまうし・・・・いちいち叱るのも追いつかないでいるうちに、ほかの子たちまで同調しはじめて、その子だけでなく、学級全体にだんだん先生の指示が通りにくくなってくる。。。クラス全体に落ち着きがなくなり、先生はいつも大声を張り上げていなければいけない状況になり、やがて指揮を取れなくなっていく・・・・。だから、こういう子たちは「学級崩壊の元凶」などとレッテルを貼られがちなのでしょう。先生から見れば、あの子さえ何とかなればこんなに苦労はしないのに、という気持ちになってきてしまいますよね。

私が見ただけでも、複数の教室で見られた傾向ですから、このパターン、決して少なくないのでは? かくいう私たちも、時に同じパターンに陥って、途方に暮れることがあります。うちのグループ指導は「指示が通りにくい」「察することができない」という要素を持ち合わせた子たちがそろっていますから、それはもう・・・・。

でも、彼らと付き合ううちに、ようやく確信を持てるようになってきました。彼らは悪意を持ってルールを破ろうとしているのではなく、あいまいなルールを理解しにくかったり、場合によって通じたり通じなかったりしてしまうためにルールに気づかなかったりしてしまうのではないでしょうか。

前置きばかりで、なかなか本題に入れません。次回こそ、「ルールの明快な教室」と「ルールのあいまいな教室」のちがいを具体的に書きたいと思います。

昨日が1週間ぶりの更新じゃないか!とお叱りをいただきました(笑) いろいろと立て込んでいる今日この頃ですが、ちょこちょこ更新していきますので、ちょこちょこチェックしにいらしてください。

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