「漢字地獄」から救いたい。苦手をHELP!大作戦⑫|アンダンテ西荻教育研究所・アンダンテプリモ

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「漢字地獄」から救いたい。苦手をHELP!大作戦⑫

今回は「漢字地獄」に陥っているお子さんの救出を考えます。何しろ世界で難易度が最も高いといわれる日本語、中でも漢字学習は世界中の日本語学習者を絶望させる要素の一つです。我々日本人は2136字の常用漢字を義務教育6年間で習得することになっています。だから、子どもたちは漢字の宿題とテストに常に追われているわけです。

やっかいなことに、その苦行に耐え頑張っている子どもの漢字に、止めハネがきちんとできていないだの、線の長短やくっついているだの離れているだのとケチをつける大人(教師や親や、私たち)がいます。今一度はっきりさせておきましょう。たとえば「木」。縦棒がはねていても、斜めの線をはらっていなくても、なんならくっついていなくても、全部〇なんです。減点されたら先生にクレームつけて良いのです。国(文化庁)がそのように指針を出していますので、間違いありません。

(「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/kokugo/hokoku/pdf/jitai_jikei_shishin.pdf )

要は、「土」と「工」のように、その字として判別されなくなってしまうような違い以外はすべて許容しますよ、と指針では明言されています。

では、宿題の漢字練習。今どきの漢字ドリルや漢字ノートもよく考えられていて、10回書かせる(手の動き、すなわち運動で記憶)だけでなく、一画ごとに色付けされていたり(視覚的に記憶)、その字を使って短文を書かせたり(意味・用法から記憶)と様々な工夫がされています。ただし、どの覚え方が合っているかは、個人個人で異なります。10回書くという作業がその子に合っていないのに無理にやらせていると、子どもは投げ出すか、苦行を少しでも楽にするため、一画ずつ10個書くみたいな邪道を編み出します。効果のない練習に時間と労力を費やすよりも、自分が最も脳にインプットしやすい方法を試す方が良いですよね。目的は「覚えること」だということを学ぶ側も教える側もハッキリと認識したうえで、一緒に試行錯誤しながら最適な学習方法を見つけていきましょう。

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