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近頃は「集中力」を育むのが難しい 苦手をHELP!大作戦⑪

今回は学習とは切り離せない「集中力」について考えたいと思います。
「集中力」を説明するために、私はよく「心」をテレビに喩えます。まず<スイッチを入れ>➡<チャンネルを選ぶ>。そして、その番組(課題)を一定時間見続け、終わったら<スイッチを切る>。この心のプロセスが「集中している」状態だとすると、チャンネルをころころ変えるのは「気が散っている」ことになりますし、「集中が途切れ」れば、途中でテレビの前を離れるかスイッチを切ってしまう状態になるでしょう。
さて、この「集中する」という心の操作が未熟なお子さんは、まず学習課題を前に<スイッチを入れる>までにとても時間がかかります。そしてすぐに脳が疲れるのですぐにスイッチが切れてしまいます。お子さんの集中力が短いからと短時間コースを希望されることがありますが、むしろ逆なのです。そういう子はエンジンが掛かる頃には帰る時間…となりがちですし、休憩や気分転換を小まめに挟みながら進めますので、時間は十分にみておきたいところです。
「うちの子は、ゲームやYouTubeなら長時間も集中できるのに」と思う方もいるでしょう。実はゲームやYouTubeは、私たちの脳をよそに切り替えさせない仕掛けが意図的に埋め込まれています。色と光にあふれた映像、BGMや音響で視覚や聴覚に強く訴え、もっと見たくなるよう編集の工夫も徹底しています。さらにゲームは、一つのアクションごとに得点や獲得物、効果音といった報酬となる刺激で脳に快感を与えます。(だから依存性が高いのです) これに慣れている今の子は、授業で先生の話を聞くとか、計算問題を解くといった「普通の課題」にスイッチを入れるのはなかなかたいへんですね。教育者はそれを理解したうえで、学習への集中力を育てていかねばなりません。「教育」の最大の強みは「人間関係」です。信頼する先生に褒められる、仲間に認められるといった心のつながりの中で承認欲求を満たすことが、デジタル刺激に対抗する重要なカギだと考えています。

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