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鹿沼のてんかん発作死亡事故に関するコラム記事(毎日)を読んで・・・
朝から考え込んでしまいました。こちらの記事を読んで・・・・
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20111021ddm004070132000c.html
てんかんの患者さんは、実際にはかなりいるはずですが
たしかに、オープンにしたときに受ける不利や差別は、ほとんど解消されていないのが日本社会の現状でしょう。
ただ、てんかんに限らず、様々な病気や障害について、隠さなければ職を失ったり、就職できなかったりすることが多々ありますね。
うち(アンダンテ)の場合、私自身が群発頭痛がいつ起きるかわからないし、他にも持病を抱えるスタッフがいますが、社内で予め共通理解をはかっておいた方が、事前に打つ手があるし、互いにフォローしあおういうのが基本方針です。むしろ隠されていた方が、何かあったときの対処が大変だと私は考えていますし、こういう仕事をしているからには、やはり、一人ひとりの事情に配慮できる集団でありたいとも思っています。
とはいっても、もちろん最も優先されるべきなのはお客様(つまり、生徒さん)なので、病気や障害による影響が授業や業務に大きな支障をきたすと判断すれば、経営者としては当然、不採用や解雇もはばからないドライさも持ってはいます。要するに、“病気だから”“障害だから”と一律にどうこうするのではなく、対処できることとできないことを十分話し合って、できる限りのことはしたいものです。
さて、先の記事の話に戻るのですが
個人的には、やはり発作の可能性があると分かっていて、危険がぬぐえないにもかかわらず、それを隠して運転免許を取り運転をするというのは、許されないことだと思うのです。
ただし、てんかん患者全てがダメと決めつけるのも間違っていて、症状や状態は個々に細かく見る必要があるのではないかと思います。記事にあるように、一定の条件を満たして安全が確認されるなら、運転も認められるべきでしょう。
運転に限らず、就職や様々な活動についてもそうで、「こういうことは制限されている、こういうことは薬で制御している、こういうことは問題ない・・・」という個々の状況を、互いに理解し対処しあえるような制度や社会にしなければならないでしょう。
同様の考え方は、学校でいえばアレルギーのある子への給食の対処や発達障害の子どもへの配慮、企業でいえば何らかの病気を患った場合への対応など、いろんなことに通じるのではないでしょうか。
何かあったらいけないから全部ダメ、ではなく、何をどうすれば大丈夫なのかを把握して対処する。ただし、隠されては対処ができない。だからこそ、隠さなければならないような現状も変えていかなければならない。
ところで、論点がコロッと変わりますが
運転中の発作の怖さは、てんかんに限った事ではありません。
最近も、愛知で子どもたちを乗せたバスのドライバーさんがクモ膜下出血を起こして事故になったニュースがありましたね。
ふだん健康な人だって、突然脳や心臓の発作を起こす可能性があるわけですから、とても他人ごととは思えません。
となると、期待すべきは、自動車の事故回避システムの向上でしょうか。
最近は、自動ブレーキ機能の付いた乗用車も出てきているようですが、あれはあくまで“追突防止”ですものね。
運転手に“万が一”のことがあった時にも、自動的に事故回避できる車が発明されたらいいのになぁ・・・などと、夢のようなことを思い描くのでした。
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全ての人が生きやすい社会になりますように。一歩一歩。
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