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自閉っ子、アスペっ子に「空気の読み方」をどう教えるか?(前編)
地元の通級指導学級(とくに情緒障害児学級)が満杯で待機児も多いというのに、うちのSST(ソーシャルスキルトレーニング)のグループは定員枠がいっぱいになったことがありません。
実はあんまり宣伝してないんですよね。。。それに地域の相談機関やクリニックも「アンダンテは学習指導」というイメージが強いみたいで、SSTの場として紹介されてくる子は割と少なかったりします。
なにしろやっている私自身が、学習の指導に比べるとSSTの指導は実績が浅く、いまも試行錯誤を繰り返している感があります。
個別指導に比べてグループ指導は準備も大変だし。
子どもたち、とくにお世辞やおべっかを言うことは基本的にない自閉っ子・アスペっ子たちの反応は、とてもわかりやすく、厳しいです。
こちらが一生懸命考えて用意したプログラムでも、気に入らなければ
「つまんない」
「これ、おもしろくない」
「やりたくない」
はっきり口に出す。態度に出す。
そういわないで、ちょっとやってみようよ。最後までがんばってみてよ。
と、指導者側としては思うのだけど、そこをこらえさせれば、どんどん崩れていくのがわかります。
けど逆に、ハマったときの手ごたえは大きいので、うれしい。
最近とくに、私が担当している高学年の子どもたちのグループが
「おもしろかったー!」
「また、これやりたい!」
「勉強になった!」
と言ってくれることが続いているので、気分がいいのです。
このグループのメンバーは、賢くて、反応が速く、弁の立つ子たちです。一方で、自分の考えが譲れなかったり、相手の意図を読み取れなかったり誤解して受け取ったりするので、トラブルも頻発します。
当然、学校での集団生活や友達とのかかわりの中でうまくいかないことも多く、そのことが自分の言動に起因していることにもうすうす気づいています。だから、なおさら彼らの悩みは大きいようですが、その分、SSTへの意識も高く前向きに参加してくれています。
そんな彼らには、巷のSSTのマニュアル本に例示されているようなプログラムでは追いつかないんですよね。
謝り方とか頼み方とか断り方とかは、「もう、わかっているよ」という顔されるし(決して上手ではないけど)、なんかもっと高次のところに課題があるような気がして、プログラムの設定に頭を抱えることも多かったんです。
あるとき、同業のある人と話していて、「アメリカから来たソーシャルスキルの考え方をそのまま使おうとしても、日本文化の中ではうまくいかないんじゃないか」というのを聞いて、すごくピンと来るものがありました。
日本人の“社会性”と、アメリカ人の“社会性”は、ぜんぜん違う。
「自分は自分・他人は他人」という土壌で、相手を認めつつ自分を出してはっきり主張することが求められるアメリカでのソーシャルスキルを
人の「和」を大切にし、人とあわせることや、謙譲が美徳とされる日本人社会でそのまま使ったら、かえって失敗するかもしれません。
日本で生きていく自閉っ子・アスペっ子が身につけたいことってなんだろう?
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長くなってしまったので、二回に分けます。後編は次回に。
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集中できるまとまった時間を作ることが、ほとんどできなかった1週間でした。
いろんなことが押せ押せになっていて、やばい感じです。
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